天然成分ならではのストレス軽減作用とは?効果とおすすめの精油ご紹介

天然成分がもたらしてくれる様々な効果のなかには、ストレス軽減作用があります。

良い香りがするとなんとなく気分が良くなるだけでしょ?と思う方も多いですが、実はさまざまな研究が行われており、科学的にも実証されつつあります。

天然成分が持つストレス軽減作用についての解説と、ストレス軽減におすすめの精油についてご紹介します。

目次

天然成分が持つストレス軽減作用

天然成分 ストレス軽減


天然成分が持つストレス軽減作用には、以下のような特性やメカニズムが関係しています。

  • ストレスホルモンの調節
  • リラクゼーション効果
  • 自律神経の調整

これらの要因により、天然成分を含む精油や植物エキスは、ストレス軽減に有効な手段として利用されています。

ただし、個々の反応や効果は個人差がありますので、自身の体調や好みに合った方法で利用することが重要です。

個人的な利用はもちろん、事業やビジネスにおいても天然成分は大いに活躍してくれます。より効果的な使い方をしたい場合には、専門家やプロの方にアドバイスを受けることをおすすめします。

ストレスホルモンの調節

一部の天然成分は、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制する作用があります。

このような成分を含む精油を利用することで、ストレス反応の抑制やストレスホルモンのバランスを保つことができます。

エッセンシャルオイルによる香り刺激が口腔内免疫能に及ぼす影響についての生理心理学的研究
※枝伸彦 他「エッセンシャルオイルによる香り刺激が口腔内免疫能に及ぼす影響についての生理心理学的研究」
アロマテラピー学雑誌より抜粋

上記の研究ではベルガモット精油吸入の30分後、唾液中の分泌型免疫型グロブリンAの分泌速度が有意に増加しました。

そして、ストレスホルモンと言われるコルチゾール濃度の低下が確認されました。これにより、ベルガモット精油の芳香浴が、免疫機能とストレス緩和に有用である可能性が示唆されました。

特に、レモン精油の香り刺激は総合的な気分状態を改善することが明らかになりました。

この結果から、ベルガモット精油は免疫機能とストレスホルモンに有益な効果を示し、レモン精油が総合的な気分状態の改善に効果的であることわかります。

リラクゼーション効果

多くの天然成分には、リラクゼーションを促進する効果があります。

たとえば、ラベンダー、カモミール、ジャスミンなどの精油には、鎮静作用があり、緊張や不安を和らげ、リラックスした状態に導くことが知られています。

日本口腔保健学で発表された研究では、ストレスを感じやすい歯科医院において、真正ラベンダー精油の香りを用いた実験でストレスの緩和が確認されました。

ラベンダー群の生理的反応が有意に低下し,POMS2 の「怒り-敵意(AH)」,「疲労-無気力
(FI)」,「緊張-不安(TA)」の 3 項目で,有意に得点が減少した(p < 0.05).ラベンダー群全員が真正ラベンダー精油の香りを肯定的にとらえていた.
 真正ラベンダー精油の芳香成分と香りの嗜好性によって,対象者のストレスが緩和されたと考え
られる。
(中略)
また,ラベンダー精油以外にも柑橘系の香りは男女問わず人気が高く,精神を安定させ,気分を明るくする作用を持ち合わせている。

※諸田 聖佳,筒井 紀子「真正ラベンダー精油のストレス緩和効果」日本口腔保健学雑誌より抜粋

天然成分が持つリラクゼーション効果は、香りや化学成分、生理学的な反応など複数の要因が複雑に絡み合っています。

このようなメカニズムが相互作用することで、天然成分が心身のリラックスに寄与し、ストレス軽減や心の安定を支援する効果が期待されます。

自律神経の調整

天然成分を含む香りが嗅覚を刺激することで、自律神経系のバランスを整える効果があります。

自律神経は、身体の内部環境を恒常性を維持するために非常に重要な役割を果たしています。

例えば、体が寒くなった時には副交感神経が活性化され、体温を維持するための代謝が促進されます。また、食事後には副交感神経が活性化され、消化を促進し、栄養の吸収を助けます。

物の香りでリラックス
※宮崎良文「植物の香りでリラックス」園芸通信より抜粋


リラックス状態で高まる副交感神経活動が、バラの生花の香りによって増加しました(統計的に有意な差がありました)。

また、ストレス状態で高まる交感神経活動も、バラの生花の香りによって低下する傾向があり、バラの香りが体をリラックスさせる効果があることが示されました。

自律神経のバランスが乱れると、さまざまな健康問題が引き起こされる可能性があります。そのため、心身の健康を維持するためには、自律神経のバランスを整えることが重要です。

Lavender,Rosemary,CitrOnellaの3つの精油を吸入した際の自律神経系に及ぼす作用について調べた。Lavenderの香りは、交感神経系を抑え、精神・心理面だけでなく身体的にもリラックス効果をもたらした。逆にRosemaryのように精神・心理的にリフレッシュ0スッキリとした気分を感じさせるような香りは、その作用によって一過性に交感神経系を刺激する効果を持っていることが考えられた。

※吉田 聡子, 佐伯 由香「香りが自律神経系に及ぼす影響」日本看護研究学会雑誌より抜粋

特定の香りは交感神経を抑制し、副交感神経を活性化させることで、心身のリラックスやストレスの緩和に寄与します。

ストレス軽減に特におすすめの精油9選

天然成分 精油

天然成分の効果を日々取り入れるのであれば、精油やアロマオイルなどが手軽です。

ストレス軽減を目的とする場合、下記の香りがおすすめです。

ラベンダーは、穏やかな香りで知られており、リラックス効果があります。

ストレスや緊張を軽減し、安眠を促進する効果があります。ディフューザーやアロマテラピー用のネックレスに数滴垂らして使用すると効果的です。

ローズマリーの場合、リフレッシュ効果や集中力向上効果があります。ストレスや疲労感を軽減し、気分をリフレッシュさせる助けになります。

ディフューザーで香りを拡散させたり、マッサージオイルに加えて使用したりするといいでしょう。

またリラックス効果は他にも、ベルガモットなどの柑橘系の香りがおすすめ。

ストレスや不安を軽減し、気分を明るくさせる効果があります。こちらもディフューザーやアロマテラピー用のアクセサリーに使用すると効果的です。

まとめ

天然成分の持つさまざまな効果のなかでも、ストレス軽減は多くの研究が行われています。

精油などで効果的に取り入れることで、居心地のいい空間づくりができたり、身近なアイテムで手軽に効果を感じられるのも強みです。

精油は豊富な種類があるので、ご自身の好みや、使う場面で使い分けてみてください。


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本記事の監修者

ウェルネスコンサルティング株式会社
代表取締役 葵 智恵子

葵 智恵子 ウェルネスコンサルティング株式会社
葵 智恵子 保有資格

ホテル、車ショールーム、クリニックをはじめ全国200ヶ所以上で香り空間デザインを実施

アロマの資格として、英国IFA認定国際アロマセラピストという、英国では看護師と同等の医療従事者として扱われる資格を取得。アロマ検定本『アロマ物語』監修。

アロマ空間デザイナー養成のためのアロマ空間デザインスクールを経営しており、全国から法人・個人の受講者が集まっている。

【保有資格】

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