例年より花粉が多い予報の今年の春。辛い花粉症の症状にアロマがお役立ち。「春の5K」の症状におすすめの精油

アロマ空間デザインを手掛けるウェルネスコンサルティング株式会社(本社:東京新宿区、代表取締役:葵 智恵子)は、業務用アロマディフューザーと100%天然の精油を活用し、ホテル、車ショールーム、クリニック、店舗など、これまで200か所以上の空間デザインを行ってまいりました。

今回は代表でもありアロマセラピストでもある葵が、花粉症に役立つアロマについて解説します。

目次

2024年の春の花粉飛散予測

花粉

4月になりました。桜が咲き心浮きたつ時期ですね。お出かけも増えるその一方で注意したいのが、「春の5K」。5Kとは、強風、乾燥、寒暖差、花粉、黄砂。
この時期は、鼻水も止まらない、目もかゆい、肌も乾燥する、温度差で体調を壊す、など、とにかくウェルネスの大敵がたくさん。

そのうち花粉は日本気象協会の2024年の春の花粉飛散予測によると、スギ・ヒノキ花粉の大量飛散が予想されます。例年に比べ花粉は、北海道で非常に多い、東北でやや多い、関東は並、北陸・関西はやや多い、四国・九州は並からやや多いと、全国を通して花粉飛散量は多くなる予測です。

花粉症のピーク

一般的に花粉症のピークは2月~4月のイメージがありますが、意外と量も種類も多いのが5月です。春の花粉症の原因は、スギ花粉を筆頭に、ヒノキ、ハンノキ、シラカバなどの樹木の花粉とイネ科の花粉があります。これら樹木の花粉は、風にのって長いと数百kmも飛散するのが特徴です。そのため、スギやヒノキが少ない都市部でも大量の花粉が舞うのです。今年は花粉の量が多いため、飛散期間も長くなる可能性があります。

花粉が多くなると悩まされるのが花粉症。代表的な症状は「鼻炎症状」、「目のかゆみ」、「喉の痛み」、「「皮膚トラブル」、「だるさや眠気などの随伴症状」です。そういったお悩みにはアロマが役に立ちます。

一般的にアロマと呼ばれるエッセンシャルオイル(精油)には、さまざまな体への作用を持つ成分が含まれていることがわかっています。たとえば、花粉症に効く代表的な作用と言えば抗炎症作用、殺菌作用などです。アロマを吸引することで、鼻粘膜や肺からそれらの作用を持つ成分が血液循環に取り組まれ、体に作用します。

またアロマは主に嗅覚を介して作用すると言われています。香り成分が鼻粘膜に働きかけ、脳に信号を送ることで、体だけの効果だけでなく、リラックス効果やストレス軽減効果などの心への効果をもたらすことがあります。嗅覚からの情報は、脳の情報処理に関わる視床下部に直接伝えられます。そのため自律神経のバランスを整えたり、免疫力を高めたりする効果も期待されています。花粉症による気分の沈みやだるさなども改善することができます。

それでは症状別におすすめのアロマとその使い方を紹介します。

◎「鼻炎症状」、「喉の痛み」           

鼻炎症状を和らげるには、抗炎症効果のある精油が効果的です。

また喉の粘膜に殺菌消毒作用や抗ウイルス作用のあるもの、また消炎作用のあるものが役立ちます。

<おすすめ精油>

  • ユーカリオイル
    抗炎症作用と気管支拡張作用があり、鼻づまりや咳を和らげます。また抗菌作用があり、気道を浄化するのに役立ちます。
  • ラベンダーオイル
    その穏やかな香りとリラクゼーション効果で知られています。鼻炎によるストレスや不安を軽減し、また抗炎症作用もあります。
  • ティーツリーオイル
    抗菌・抗ウイルス作用があり、鼻の中の微生物の成長を抑制します。また抗炎症作用もあり、鼻炎の症状を軽減するのに役立ちます。
  • ペパーミントオイル
    清涼感があり、鼻づまりや頭痛を和らげる助けになります。また、気道を広げて呼吸を楽にする効果もあります。

    ◎「目のかゆみ」

    目のかゆみや疲れ、ドライアイ等の症状を和らげる効果が期待できます。

    使用上の注意事項としては、オイルを目の周りに直接塗布することは避け、アロマディフューザー等を使用しましょう。

    <おすすめ精油>

    • ラベンダーオイル
      鎮静・抗ヒスタミン作用があり、くしゃみや目の痒みを緩和します。
    • ローマン・カモミールオイル
      抗炎症作用があり、かゆみや炎症を軽減するのに役立ちます。また、その穏やかな香りはリラックス効果もあります。

    ◎「皮膚トラブル」

    花粉症

    呼吸を通して精油が血液循環の中に取り入れられますが、精油は皮膚へも浸透します。

    オイルトリートメントに用いた精油は皮膚の真皮層に浸透し、体内を循環することがわかっています。鼻のかみすぎなどの肌荒れに効果があります。ハンドクリームやボディミルク、キャリアオイルにオイルを数滴混ぜてマッサージするのが良いでしょう。

    <おすすめ精油>

    • ラベンダーオイル
      抗炎症作用があり、かゆみや赤みを軽減するなど幅広いトラブルに役立ちます。また穏やかな香りはリラックス効果もあります。
    • カモミールオイル
      抗炎症作用があり、皮膚の炎症を鎮めるのに役立ちます。特に敏感な肌に対して優しい効果があります。
    • フランキンセンス
      消毒作用、消炎作用があります。乾燥を防いでくれ、スキンケアや粘膜のケアに役立ちます。

    ◎「だるさや眠気などの随伴症状」

    だるさや眠気には、気分をリフレッシュし、集中力を高める精油がおすすめです。

    <おすすめ精油>

    • ペパーミントオイル
      清涼感があり、気分をリフレッシュし、気力を取り戻すのに役立ちます。また、気分を引き締める効果もあります。
    • ローズマリーオイル
      気分を活性化し、集中力を高めるのに役立ちます。また、その香りは活力を与える助けにもなります。
    • シトラス系オイル
      爽やかな香りで気分を明るくし、活力を与えるのに役立ちます。またその香りはリフレッシュ効果もあります。

    アロマの使用方法

    アロマの使い方は、

    • アロマディフューザーなどの芳香器にオイルを数滴垂らして部屋に香りを行き渡らせる
    • お湯を注いだボウルに垂らして吸引する
    • コットンにオイルを染み込ませ、マスクの内側に入れる
    • ハンドクリームやキャリアオイルなどに数滴混ぜて塗布する

    などがおすすめです。

    アロマオイルは個人差があり、量を控えめにして反応を見ながら調整するのがよいでしょう。合わせて花粉対策のマスク着用など基本対策も行うことが大切です。

    アロマを上手に使用し、花粉症のお悩みにお役立てくださいね。

    本記事の監修者

    ウェルネスコンサルティング株式会社
    代表取締役 葵 智恵子

    葵 智恵子
    葵 智恵子 保有資格

    ホテル、車ショールーム、クリニックをはじめ全国200ヶ所以上で香り空間デザインを実施

    アロマの資格として、英国IFA認定国際アロマセラピストという、英国では看護師と同等の医療従事者として扱われる資格を取得。アロマ検定本『アロマ物語』監修。

    アロマ空間デザイナー養成のためのアロマ空間デザインスクールを経営しており、全国から法人・個人の受講者が集まっている。

    【保有資格】

    • 英国IFA(国際アロマセラピスト連盟)認定 国際アロマセラピスト
    • (公社)AEAJ認定 アロマセラピスト
    • (公社)AEAJ認定 アロマテラピーインストラクター
    • 日本フレグランス協会認定 フレグランスセールススペシャリスト
    • フランス調香師学校Grasse Institute of Perfumery Natural Fragrances Stage修了 Diploma取得
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