名前 | レモン |
学名 | Citrus limon |
科名 | ミカン科 |
抽出部位 | 果皮 |
抽出方法 | 圧搾法 |
香り | フレッシュで鋭い柑橘系の香り |
主な成分 | リモネン/βーピネン/γーテルピネン |
歴史とエピソード
コロンブスが新大陸を発見できたのはレモンのおかげといわれています。
長い間ビタミンCを摂取していないと壊血病になり、血管から血液が滲み出てひどいときには死に至ります。長期航海が可能になったのは、船に腐りづらいレモンをたくさん載せたからです。
精油1Kgを採取するのに、約3,000個のレモンが必要です。熟した実より緑色をした未熟な実のほうが精油はよく取れます。
レモンは食材としてだけではなく、民間医薬のような形でインドやヨーロッパで使われていた歴史もあります。エッセンシャルオイル(精油)もまた消毒効果があると考えられ、マラリアやチフスなどの熱病・感染症予防に使用されました。
心への効果
レモン精油の主成分は柑橘系精油でお馴染みのリモネンで、鎮静・緩和作用によってリラックス効果が期待されている成分です。フレッシュな香りで心身を活性化してくれます。心を落ち着かせ、新たな気持ちになりますのでリフレッシュしたいときにおすすめです。
また頭脳明晰効果があるので集中したいときや仕事時はやる気を高めたい際にも役立ちます。
身体への効果
レモン精油の主成分であるリモネンは、消化吸収促進や胃粘膜保護など消化器系のサポートに対する有用性が示唆されている成分でもあります。食べ過ぎが原因の肥満、胃痛、ドロドロな血液など、それによる糖尿病や通風、結石、動脈硬化、高血圧といった生活習慣病は増加しており、レモンの精油はそういった症状の予防と改善に役立ちます。
リモネンやピネン、テルピネンなどレモンに多く含まれている精油成分は、抗菌・抗ウィルス作用が期待されています。また抗炎症作用を持つ可能性も報告されています。
環境への効果
レモン精油はその爽やかな香りや殺菌作用、そして一部の昆虫に対する忌避作用から、防虫目的で使われることがあります。蚊やその他の昆虫を寄せ付けない効果があるとされます。
虫刺されの痒みや炎症を軽減するのに役立つことが知られています。
おすすめの空間・店舗
クリニック
抗菌・抗ウィルス作用があるので、空気を清潔にしたい空間に最適です。
オフィス
頭脳明晰効果のある精油なので、集中力を高めて作業効率をアップする助けとなります。
フィットネスジム
デオドラント効果、消臭効果がありますので、運動するエリアや、更衣室でもよく使われます。
レモンがブレンドされたオイル
国際アロマセラピスト資格を持ったアロマのプロが選定したエッセンシャルオイルを、ぜひ空間デザインにご活用ください。
本記事の監修者
ウェルネスコンサルティング株式会社
代表取締役 葵 智恵子
ホテル、車ショールーム、クリニックをはじめ全国200ヶ所以上で香り空間デザインを実施。
アロマの資格として、英国IFA認定国際アロマセラピストという、英国では看護師と同等の医療従事者として扱われる資格を取得。アロマ検定本『アロマ物語』監修。
アロマ空間デザイナー養成のためのアロマ空間デザインスクールを経営しており、全国から法人・個人の受講者が集まっている。
【保有資格】
- 英国IFA(国際アロマセラピスト連盟)認定 国際アロマセラピスト
- (公社)AEAJ認定 アロマセラピスト
- (公社)AEAJ認定 アロマテラピーインストラクター
- 日本フレグランス協会認定 フレグランスセールススペシャリスト
- フランス調香師学校Grasse Institute of Perfumery Natural Fragrances Stage修了 Diploma取得