名前 | マンダリン |
学名 | Citrus reticulata |
科名 | ミカン科 |
抽出部位 | 果皮 |
抽出方法 | 圧搾法 |
香り | 甘酸っぱくフローラルの混ざったシトラス調の香り |
主な成分 | モノテルペン炭化水素類(リモネン、γ-テルピネン、α-ピネンなど)、エステル類 |
マンダリンの歴史とエピソード
マンダリンオレンジはミカンのような甘酸っぱい香りです。同じミカン科でもスイートオレンジの爽やかさよりも、甘くフルーティーな香りが際立つ印象です。
マンダリンの原産地はインドのアッサム地方で、交雑などで変化しながら世界各地に伝播したものと考えられています。中国経由で日本に伝わったものが温州みかんといわれています。
「マンダリン」の言葉には様々な意味があり、語源は中国清朝時代の官僚のことです。中国のミカンは彼らが身に付けていたオレンジ色の服に色が似ていたことから、「マンダリンオレンジ」と呼ばれるようになったそうです。
心への効果
マンダリン精油に含まれる「リモネン」は鎮静作用があるとされています。
この香りは不安や苛立ちなどマイナスな感情を転換してくれ、ネガティブな感情を軽くして心を明るくさせ、高揚させるので、抑うつ的な気分のとき、うんざりしたりエネルギーがないとき、不安なときに効果があります。緊張やストレスを感じるときにリラックスさせてくれます。
また「γ-テルピネン」にも鎮静作用ももつ可能性が示唆されています。
- 気分高揚作用(気分をさわやかにさせ、精神的に元気にする作用)
- リフレッシュ作用(ストレスや疲れを取り除き、心身をリセットしてリラックスし、新たなエネルギーや活力を取り戻す作用)
- 鎮静作用(精神的な興奮や不安、緊張を和らげ、身体や精神の状態をリラックスさせる作用)
身体への効果
柑橘類精油の多くは「リモネン」を含んでおり、消化器系の不調に働きかける作用があると期待されています。
基本的に消化器系のエネルギーの滞りがあるときに、循環を促す作用があります。健胃作用、食欲増進作用があり、食欲不振、消化不良、胃痙攣などに効果的です。
便秘や過敏性腸症候群にもいいと言われています。
また「リモネン」と「γ-テルピネン」は血行を促す作用を持つため、冷えやむくみが気になる時にも役立ち、毒素をスピーディに除去します。
「γ-テルピネン」には抗菌・抗炎症作用もあるため、風邪などの呼吸系の不調の改善にも適しています。
肌への作用もあり、皮膚を軟化させて細胞の成長を促すため、妊娠線やストレッチマーク改善にも役立ち、シワやたるみが目だちにくい肌へ整えてくれます。
- 健胃作用(消化器系、特に胃の健康を促進し、胃の機能を改善する作用)
- 食欲増進作用(食欲を促進する作用)
- 皮膚軟化作用(肌を整える・肌を柔らかくするし細胞を成長させる作用)
- 血行促進作用(血液の循環を改善し、血液が体内をより効率的に流れるように促す作用)
- 抗菌・抗炎症作用(細菌や真菌の成長を抑制し、炎症や炎症に関連する症状を軽減する作用)
環境への効果
含まれる成分「リモネン」が油によくなじむので、油汚れの多いキッチン周りやお部屋の拭き掃除に役立ちます。食器などにこびりついたシールを剥がすのにスプレーして暫く置くと綺麗に取れたり、油性ペンやクレヨンの落書きなどもきれいに落とせます。
「γ-テルピネン」を比較的多く含むため、抗菌作用があり、雑菌からくるニオイ対策にも効果的です。消臭効果があることから、デオドラントケアに用いることができ、体臭の予防にも使用できます。
- デオドランド作用(防臭や消臭効果)
- 抗菌作用(微生物や細菌の成長を抑制し、それらを殺すまたは増殖を防ぐ作用)
- 油溶剤作用(油汚れや脂肪汚れを分解する作用)
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