寒い季節やエアコンの効いたオフィスで、手足の冷えに悩む人は多いのではないでしょうか。
冷え性は血流や自律神経のバランス、生活習慣などさまざまな要因が関係しています。冷え性を緩和し、毎日を快適に過ごしたい時に役立つのがアロマ(精油)を使ったケアです。植物の香りには心を落ち着け、血のめぐりをサポートするように働きかけるものも多く、冷えの症状を和らげる効果も期待できます。
この記事では、冷え性の主な原因から、温かみを感じる香りの精油、使い方や注意点まで詳しくご紹介します。
本記事の監修者
ウェルネスコンサルティング株式会社
代表取締役 葵 智恵子


ホテル、車ショールーム、クリニックをはじめ全国200ヶ所以上で香り空間デザインを実施。
アロマの資格として、英国IFA認定国際アロマセラピストという、英国では看護師と同等の医療従事者として扱われる資格を取得。アロマ検定本『アロマ物語』監修。
アロマ空間デザイナー養成のためのアロマ空間デザインスクールを経営しており、全国から法人・個人の受講者が集まっている。
【保有資格】
- 英国IFA(国際アロマセラピスト連盟)認定 国際アロマセラピスト
- (公社)AEAJ認定 アロマセラピスト
- (公社)AEAJ認定 アロマテラピーインストラクター
- 日本フレグランス協会認定 フレグランスセールススペシャリスト
- フランス調香師学校Grasse Institute of Perfumery Natural Fragrances Stage修了 Diploma取得
冷え性の原因とは?

冷え性は単に「寒がり」というだけでなく、体のめぐりが滞りやすくなっているサインでもあります。冷え症になる原因をいくつか紹介します。
血行の滞り
冷えの代表的な原因は「血行不良」です。運動不足や長時間同じ姿勢でいることで筋肉が硬くなり、血液の循環がスムーズにいかなくなります。結果として、末端まで温かい血液が届きにくくなり、手足が冷えやすくなります。
自律神経の乱れ
ストレスや不規則な生活により、自律神経のバランスが崩れると、体温調整機能がうまく働かなくなることがあります。特に、冷暖房の効いた環境では体温差に対応しづらく、冷えを感じやすくなります。
ホルモンバランスの変化
女性は月経周期や更年期によってホルモンバランスが変化します。これが血行や代謝にも影響し、冷えにつながることがあります。
生活習慣・栄養バランスの乱れ
朝食を抜いたり、冷たい飲み物を多く摂ったりすると、体の内側から冷えてしまうこともあります。生活習慣や栄養バランスの乱れが原因の場合は、体を温める食習慣と、適度な運動が重要です。
アロマが冷え性ケアにおすすめな理由

アロマは冷え性のケアにとてもおすすめです。その理由をご紹介します。
複数の芳香成分が含まれているから
アロマ(精油)は、植物の葉や花、果皮、樹皮などから抽出された自然由来の香気成分を凝縮したものです。
単一の香り成分で構成される香水とは異なり、精油には複数の芳香成分がバランスよく含まれているため、香りの印象がやわらかく、心身がリラックスしやすいと感じる人が多いという特徴があります。
自律神経や感情に関わる部分に影響を与えるから
また、香りは嗅覚を通して脳に直接伝わり、自律神経や感情に関わる部分に影響を与えます。
冷え性は血行不良だけでなく、自律神経の乱れや緊張状態が関係していることも多いため、香りによって気持ちが落ち着き、体の緊張状態が和らぐことで、冷えを感じにくい状態づくりのサポートにつながります。
セルフケアに取り入れやすいから
更に、精油は香りを楽しむだけでなく、入浴や足湯、マッサージなど、冷え性の人が日常的に行いやすいセルフケアに取り入れやすい点も大きな魅力です。
特に、お風呂で体を温める、就寝前にリラックスする、手足をマッサージするなどのセルフケアに取り入れやすいことから、無理なく体を温める習慣を続けやすくなります。
冷え性におすすめの精油5選

ここでは、冷えが気になる時に人気のある精油を紹介します。
ジンジャー

ジンジャーはまさに“温める香り”の代表格です。スパイシーで温かみのある香りが、寒い季節の心強い味方となってくれます。
ボディオイルや入浴に数滴加えることで、体がじんわり温まるように感じる人も多い精油です。
スイートマジョラム

スイートマジョラムはハーブ調でやや甘さのある香りが特徴の精油です。体を休めたい夜におすすめです。
めぐりをサポートするモノテルペン炭化水素類(γ-テルピネン/α-テルピネン/サビネン)などの成分が含まれており、心身をほぐしたい時に取り入れやすい精油として知られています。
ブラックペッパー

ブラックペッパーはその名の通り、スパイスのような香りで、温かみを感じることができる精油です。
マッサージオイルに1滴ブレンドすると、肌がポカポカするような感覚を得られます。
ただし、刺激が強いため、使用量には注意する必要があります。
ローズマリー

ローズマリーはハーブらしいシャープな香りで、朝のスタートや集中したい時におすすめの精油です。
血行をサポートできるため、冷え性の改善にぴったりです。
オレンジ・スイート

オレンジ・スイートは柑橘系の甘く温かい香りが特徴の精油です。
リモネンという成分が含まれており、身体を温めてくれるのを手伝ってくれるため、冷えの改善が期待できます。
冷え性ケアにおすすめのアロマの使い方
冷えが気になるときにおすすめのアロマの使い方を紹介します。
アロマバス

湯船に精油を2〜3滴垂らして、全身を温めながら香りを楽しむ方法です。湯気に乗って広がる香りで、体も心も緩むでしょう。
ジンジャーやマジョラムをブレンドすると、寒い夜にぴったりのバスタイムになりおすすめです。
(※精油はそのままお湯に入れると刺激が強い場合があるため、天然塩や乳化剤に混ぜてから入れましょう)
トリートメント(アロママッサージ)

血行をよくする成分が含まれているアロマを使用したトリートメントもおすすめです。
まずは、ホホバオイルなどの植物油10mlに、精油2〜3滴を混ぜてボディオイルを作ります。
冷えを感じやすい手足、首や肩を優しくマッサージすると、血流をサポートしながら香りでリラックスできるでしょう。
ジンジャー+オレンジ、またはマジョラム+ラベンダーのブレンドが人気です。
アロマを使う際の注意点
アロマは自然由来ですが、精油は高濃度の植物エキスのため安全に楽しむために以下を守る必要がります。
- 妊娠中は刺激のある精油(ジンジャー、ブラックペッパーなど)の使用を控える
- 肌につける際は、必ず植物油で希釈する
- 体調がすぐれない時や持病がある場合は使用を避ける
- 子どもへの使用は大人よりも少量で行う
アロマ使用上の注意点を確認し、安全に楽しみましょう。
まとめ
冷え性は多くの人が抱える身近な悩みですが、日々の過ごし方やセルフケアを少し意識するだけでも、体のめぐりは少しずつ変わっていきます。アロマは、香りの作用によって心と体の緊張をやさしくゆるめながら、温まりやすい状態へと整えるサポートをしてくれる存在です。
お風呂で体を芯から温めたり、好きな香りで気持ちを切り替えたり、マッサージで血流を意識したりと、日常の中に気軽に取り入れられるのがアロマの魅力です。無理のないペースで、香りのある温活習慣を日々の生活に取り入れてみてください。
