精油辞典:ローズマリー

ローズマリー
名前ローズマリー
学名Rosemarinus officinalis ct.cineol
科名シソ科
抽出部位花と葉
抽出方法水蒸気蒸留法
香りスッキリとした、フレッシュな香り
主な成分キサイド類(1,8シネオール)、モノテルペン炭化水素類(α-ピネン)、ケトン類(カンファー)
目次

歴史やエピソード

ローズマリーは地中海沿岸地方原産で、シソ科に属する常緑性低木です。
庭やキッチンに植え、肉や魚料理に添える食用のフレッシュハーブとして広く知られています。
名前の由来はラテン語の「ros marinus(海のしずく)」からきています。
ローズマリーが海沿いの地域で自生し、潮風の影響を受けることからきているという説と、ローズマリーの細長い葉がまるで海のしずくのように見えることから名付けられたという説があります。

古代エジプトや古代ギリシャ、ローマの時代から、ローズマリーは薬草として広く利用されてきました。
中世のヨーロッパでは、教会で病人に薬を分けていましたが、感染のないように廊下にローズマリーなどのハーブを敷き詰めて、人が歩くたびに香りがするようにしていました。
また、フランスの病院では伝染病が流行している間、病棟で焚かれていました。

ギリシャ神話では、愛と美の女神アフロディーテ(ローマ神話ではヴィーナス)が海から現れた際に身につけていた植物とされます。このことからも、ローズマリーは古くから記憶と愛、忠誠心を象徴する植物とされており、結婚式の場で幸運と繁栄をもたらし、夫婦の絆を強め、永遠の愛を保証すると考えられていました。
ローズマリーの香りはまた、幸福と安定をもたらすとして、結婚式の象徴的な植物として、花嫁がローズマリーの花冠をかぶるようになりました。

また、キリスト教の伝説によれば、聖母マリアが休息中にローズマリーの茂みにマントをかけ、その花が青色に変わったと言われています。
青色は伝統的に聖母マリアの象徴的な色であり、彼女の神聖さと純潔さを表しています。このエピソードは、ローズマリーが聖なる植物と見なされるようになった一因ともされています。

心への効果

モノテルペン炭化水素類の気持ちを強くする作用や、1,8シネオールやカンファーの刺激的な香りで気持ちがリフレッシュされ、前向きな気持ちにさせてくれます。
抗うつ作用があり、また自信を持たせてくれます。
頭脳明晰効果があり、記憶力や集中力、注意力の向上にも役立ちます。

期待効果
  • リフレッシュ作用(ストレスや疲れを取り除き、心身をリセットしてリラックスし、新たなエネルギーや活力を取り戻す作用)
  • 頭脳明晰作用(記憶力、集中力、注意力を高める作用)

身体への効果

ローズマリー精油には1,8シネオールが多く含まれており、呼吸器のケアに非常に役立ちます。
抗カタル作用、粘液溶解作用、去痰作用などがあります。
また、血液循環を促進する作用もあるので、静脈瘤や冷え性にもよく用いられます。
その他にも、消化器へ働きかけ、消化不良、食欲不振、腹痛、二日酔いなどに役立ちます。
筋肉を活性化するので、スポーツのウォーミングアップに用いると筋肉の耐久力を高め、緊張をほぐします。
頭痛、関節痛などの鎮痛作用もあり、その作用は多岐に渡ります。

期待効果
  • 抗カタル作用(呼吸器の粘膜の炎症による過剰な粘液を溶解・排出させる作用)
  • 消化促進作用(消化器官の機能を活性化し、食べ物を効率的に消化・吸収するための作用)
  • 健胃作用(胃の健康を促進する作用)
  • 抗菌・抗ウイルス作用(ウイルスの増殖を抑制したり、感染を防いだりする作用)
  • 鎮痛作用(痛みを和らげる作用)
  • 筋肉活性化作用(筋肉の収縮や運動機能を促進する作用)
  • 血液循環促進作用(血液が体内を効率的に循環することを促進する作用)

環境への効果

抗菌・抗ウイルス作用があります。
またローズマリーに含まれる、シネオールの成分が防虫効果を発揮します。同時にローズマリー独特のツンとした強い香りは、カンファーの成分によるもので、虫が嫌がる匂いのため
蚊や衣類の虫を遠ざけます。

期待効果
  • 抗菌・抗ウイルス作用(ウイルスの増殖を抑制したり、感染を防いだりする作用)
  • 防虫作用(昆虫や他の害虫を寄せ付けず、あるいは排除する作用)

おすすめの空間・店舗

ローズマリーの香りは、オフィス環境や共同作業スペースに活気とリフレッシュをもたらします。

図書館や学習スペース

図書館や学習スペースでローズマリーの香りを使用することは非常に有効です。ローズマリーにはシネオールという成分が含まれており、これが認知機能を高め、集中力や記憶力を向上させる効果があります。研究によれば、シネオールは短期記憶のパフォーマンスを向上させることが示されています。そのため、学習環境でローズマリーの香りを使用することで、学生や利用者が効率的に勉強できる環境を提供することができます。

また、ローズマリーの爽やかな香りは学習スペースの雰囲気をリフレッシュし、利用者のリラックス感を高める効果も期待できます。これにより、長時間の学習や読書による疲労を軽減し、快適な学習環境を維持することが可能です。特に試験前や集中して勉強したい時期にローズマリーの香りを取り入れることで、学習効果を最大限に引き出すことができます。

介護施設

ローズマリーの香りは、介護施設や認知症対策にも有効です。シネオールとリナロールという成分が含まれており、これらは認知機能の向上とリラックス効果をもたらします。
シネオールは認知機能をサポートし、記憶力や集中力を向上させる効果があります。認知症の症状緩和に寄与する可能性があります。
また、リナロールは鎮静作用があり、ストレスや不安を軽減する効果があります。高齢者の心身の安定に役立ちます。

オフィス

ローズマリーは、オフィススペースでの使用に特に適しています。ローズマリーにはシネオールという成分が含まれており、この成分は認知機能を高め、集中力を向上させる効果があります。研究によれば、シネオールは記憶力や注意力を改善し、仕事のパフォーマンスを向上させることが示されています。オフィスでローズマリーの香りを拡散させることで、従業員の生産性を高め、ストレスを軽減することができます。また、ローズマリーの爽やかな香りは職場環境をリフレッシュし、ポジティブな雰囲気を醸し出す効果も期待できます。

本記事の監修者

ウェルネスコンサルティング株式会社
代表取締役 葵 智恵子

葵 智恵子
葵 智恵子 保有資格

ホテル、車ショールーム、クリニックをはじめ全国200ヶ所以上で香り空間デザインを実施

アロマの資格として、英国IFA認定国際アロマセラピストという、英国では看護師と同等の医療従事者として扱われる資格を取得。アロマ検定本『アロマ物語』監修。

アロマ空間デザイナー養成のためのアロマ空間デザインスクールを経営しており、全国から法人・個人の受講者が集まっている。

【保有資格】

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