精油辞典:オレンジ

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名前オレンジ・スイート
学名Citrus sinensis
科名ミカン科
抽出部位果皮
抽出方法圧搾法
香り柑橘系特有のリフレッシュできる快い香り
主な成分モノテルペン炭化水素類(リモネン、α-ピネン、β-ミルセン)、ラクトン類(フロクマリン類)

オレンジの歴史

オレンジの歴史は古く、その起源はアジアにまで遡りますが、ヨーロッパへの導入は主にアラブ人によって行われたとされています。オレンジがヨーロッパに広まる過程は、文化や宗教の交流の歴史と密接に関連しています。

オレンジの栽培は、古代中国やインドで始まり、その後、紀元前1世紀頃にペルシアを経てアラブ地域に伝わりました。アラブ人はオレンジ栽培の技術を習得し、それを広める重要な役割を果たしました。8世紀から10世紀にかけて、イスラム帝国の拡大と共に、オレンジは北アフリカや地中海沿岸地域に広がりました。

11世紀から13世紀にかけての十字軍の遠征は、ヨーロッパと東方世界との間の文化交流を促しました。十字軍の兵士たちは、中東地域でオレンジを見てその風味や医療効果に驚き、これをヨーロッパに持ち帰りました。このことが、オレンジがヨーロッパに広まるきっかけとなりました。

オレンジはギリシャ神話にも登場し、豊かさと繁栄の象徴とされていました。特に「黄金の林檎」として知られるこの果物は、愛と美の女神アフロディーテに捧げられましたが、この「黄金の林檎」がオレンジのことと言われています。

中世ヨーロッパでは、オレンジは富と地位の象徴として貴族の庭園に植えられました。温暖な気候の地中海沿岸地域では特に栽培が盛んで、イタリアやスペインは重要な栽培地となりました。

中国とインドが原産地です。

今日、オレンジは世界中で広く愛される果物となり、その歴史は多文化間の交流と知識の伝播を象徴しています。アラブからヨーロッパ、さらには新世界へと、オレンジはさまざまな文化と歴史の中でその地位を築き上げてきました。
このように、オレンジの歴史は文化の融合、探求の精神、そして神話や伝説に彩られた豊かな物語を持っています。


心への効果

スイートオレンジの主成分である「リモネン」は鎮静作用があるとされています。
この香りは不安や苛立ちなどマイナスな感情を転換してくれ、ネガティブな感情を軽くして心を明るくさせ、高揚させるので、抑うつ的な気分のとき、うんざりしたりエネルギーがないとき、不安なときに効果があります。緊張やストレスを感じるときにリラックスさせてくれます。リラックス効果が高いことから安眠に有用です。

期待効果
  • 気分高揚作用(気分をさわやかにさせ、精神的に元気にする作用)
  • リフレッシュ作用(ストレスや疲れを取り除き、心身をリセットしてリラックスし、新たなエネルギーや活力を取り戻す作用)
  • 鎮静作用(精神的な興奮や不安、緊張を和らげ、身体や精神の状態をリラックスさせる作用)
  • 身体への効果

    消化器系の不調に働きかける最もいい精油のひとつです。基本的に消化器系のエネルギーの滞りがあるときに、循環を促す作用があります。健胃作用、食欲増進作用があり、食欲不振、消化不良、胃痙攣などに効果的です。
    便秘や過敏性腸症候群にもいいと言われています。
    また痛みと痙攣を抑える作用があるので、筋肉痛を和らげます。
    オレンジの精油はビタミンCの吸収を促進します。ビタミンCが吸収されるとコラーゲンが組織にできやすく、体、特に肌を若く保ちたい場合はとても役に立つ精油といえます。また風邪の防止にも役立ちます。
    血行を促進し発汗作用があるので、毒素をスピーディに除去します。すっきりしないうっ滞した肌に効果的です。

    期待効果
  • 健胃作用(消化器系、特に胃の健康を促進し、胃の機能を改善する作用)
  • 食欲増進作用(食欲を促進する作用)
  • 鎮痛作用(痛みを和らげる作用)
  • 免疫力向上作用(免疫系の活性化や機能強化を促す作用)
  • アンチエイジング作用(身体や肌の老化を抑制し、若々しさや健康を維持する効果や作用)
  • 血行促進作用(血液の循環を改善し、血液が体内をより効率的に流れるように促す作用)
  • 環境への効果

    含まれる成分「リモネン」が油によくなじむので、油汚れの多いキッチン周りやお部屋の拭き掃除に役立ちます。食器などにこびりついたシールを剥がすのにスプレーして暫く置くと綺麗に取れたり、油性ペンやクレヨンの落書きなどもきれいに落とせます。
    抗菌作用から、雑菌からくるニオイ対策にも効果的です。消臭効果があることから、デオドラントケアに用いることができ、体臭の予防にも使用できます。

    期待効果
  • デオドランド作用(防臭や消臭効果)
  • 抗菌作用(微生物や細菌の成長を抑制し、それらを殺すまたは増殖を防ぐ作用)
  • 油溶剤作用(油汚れや脂肪汚れを分解する作用)
  • おすすめの空間・店舗

    クリニック

    万人受けする香りですので、小児科、婦人科、その他さまざまな空間で使いやすい香りです。気分をオープンにさせてくれるので、精神科やカウンセリングルームなどでも使われています。健診センターのような空間にもよいでしょう。

    介護施設

    消臭効果もありながらも、食欲増進させるような健康面でも役立つ香りですので、介護施設でも使われています。

    オレンジがブレンドされたオイル

    AOI’S AROMAでは、天然100%エッセンシャルオイルを扱っております。

    国際アロマセラピスト資格を持ったアロマのプロが選定したエッセンシャルオイルを、ぜひ空間デザインにご活用ください。

    本記事の監修者

    ウェルネスコンサルティング株式会社
    代表取締役 葵 智恵子

    葵 智恵子

    アロマ 資格

    ホテル、車ショールーム、クリニックをはじめ全国200ヶ所以上で香り空間デザインを実施

    アロマの資格として、英国IFA認定国際アロマセラピストという、英国では看護師と同等の医療従事者として扱われる資格を取得。アロマ検定本『アロマ物語』監修。

    アロマ空間デザイナー養成のためのアロマ空間デザインスクールを経営しており、全国から法人・個人の受講者が集まっている。

    【保有資格】

    • 英国IFA(国際アロマセラピスト連盟)認定 国際アロマセラピスト
    • (公社)AEAJ認定 アロマセラピスト
    • (公社)AEAJ認定 アロマテラピーインストラクター
    • 日本フレグランス協会認定 フレグランスセールススペシャリスト
    • フランス調香師学校Grasse Institute of Perfumery Natural Fragrances Stage修了 Diploma取得