一日の疲れを癒すバスタイムは、多くの人にとって欠かせないリラックスタイムです。
ただお湯に浸かるだけでも血行が促進され、体のこわばりや緊張がほぐれますが、アロマを取り入れると、心身へのリフレッシュ効果がさらに高まります。精油がもたらす豊かな香りや成分は、リラックスだけでなく美容や健康のサポートにもつながります。
本記事では、お風呂にアロマを取り入れるメリットやおすすめの楽しみ方、おすすめの精油、注意点を詳しくご紹介します。
本記事の監修者
ウェルネスコンサルティング株式会社
代表取締役 葵 智恵子


ホテル、車ショールーム、クリニックをはじめ全国200ヶ所以上で香り空間デザインを実施。
アロマの資格として、英国IFA認定国際アロマセラピストという、英国では看護師と同等の医療従事者として扱われる資格を取得。アロマ検定本『アロマ物語』監修。
アロマ空間デザイナー養成のためのアロマ空間デザインスクールを経営しており、全国から法人・個人の受講者が集まっている。
【保有資格】
- 英国IFA(国際アロマセラピスト連盟)認定 国際アロマセラピスト
- (公社)AEAJ認定 アロマセラピスト
- (公社)AEAJ認定 アロマテラピーインストラクター
- 日本フレグランス協会認定 フレグランスセールススペシャリスト
- フランス調香師学校Grasse Institute of Perfumery Natural Fragrances Stage修了 Diploma取得
お風呂にアロマを取り入れるメリット

お風呂そのものにも疲労回復や血行促進といった健康効果がありますが、ここにアロマをプラスすることで、香りと温浴効果が組み合わさり、更なる相乗効果が期待できます。
お風呂にアロマを取り入れるメリットについて、以下で紹介します。
1. 深いリラックスと安眠効果
お風呂の蒸気はアロマの香りを浴室内に拡散しやすくするため、アロマを使用することで呼吸するたびに心地よい香りが感じられます。
ラベンダーやカモミールのようなリラックス効果のある精油を使えば、緊張が和らぎ、副交感神経が優位になって自然と眠りに入りやすくなります。
お風呂でのアロマの使用は、「寝つきが悪い」「夜中に目が覚める」といった悩みを抱える方には特におすすめで、入浴後にぐっすりと眠れるようになれば、翌日の疲れの回復力も格段に高まるでしょう。
2. 美容やスキンケアのサポート
アロマは美容やスキンケアの効果も期待できます。アロマの中には、肌の調子を整える作用を持つ精油も多くあり、特に、ローズやゼラニウムは女性ホルモンのバランスをサポートし、肌にうるおいやハリを与えてくれる効果があります。
柑橘系の精油には皮脂バランスを整え、毛穴の引き締めを促す働きもあるとされています。
バスソルトやキャリアオイルに精油を混ぜて入浴すれば、香りを楽しみながら同時に保湿ケアもできるため、乾燥しやすい季節には特におすすめです。
お風呂で精油を使用する際に注意点があるため、「お風呂でアロマを使用する際の注意点」段落も合わせてご覧ください。
3. 冷えや血行不良の改善
アロマは冷えや血行不良の改善にも効果的です。
入浴には血流を促す働きがありますが、ジンジャーやローズマリーといった温め効果のある精油を加えると、体の芯から温まることができます。そのため、冷え性に悩む女性や高齢者におすすめです。
また、血行が良くなることで筋肉のこわばりや肩こりの緩和にもつながるため、デスクワークや長時間の立ち仕事で疲れた体をほぐしたい場合にもおすすめです。
4. 気分転換・ストレスケア
オレンジやグレープフルーツのような柑橘系の香りは、落ち込んだ気分を明るくする効果があるため、ストレス緩和や気分転換をしたい場合におすすめです。
また、ペパーミントやユーカリは頭をすっきりさせ、リフレッシュさせる効果をもたらすため、好きな香りや求める効果で使い分けると良いでしょう。
5. 免疫力アップ・体調管理のサポート
精油には抗菌・抗ウイルス作用を持つものがあります。ティートゥリーやユーカリは呼吸器系をすっきりさせる働きがあるため、風邪の流行る時期におすすめです。
お風呂に取り入れることで蒸気と一緒に香りを吸い込み、喉や鼻の不快感を和らげる効果が期待できます。
香りは心身のバランスを整える働きもあり、結果として免疫機能をサポートすることにもつながるでしょう。
6. 日常に小さな「贅沢感」をプラス
忙しい日常の中で、毎日スパやエステに行くのは現実的ではありませんが、自宅のお風呂にアロマを取り入れるだけで、手軽に贅沢な気分を味わうことができるのもポイントです。
好きなアロマを取り入れることでお風呂がより効果的で贅沢な時間になるでしょう。
お風呂でのアロマの取り入れ方

お風呂でアロマを使用する際におすすめの使い方について紹介します。
アロマバス
最も一般的なのは、精油を湯船に加える方法です。
ただし、精油は油分であり水と分離してしまうため、そのまま入れると肌に刺激となる場合があります。キャリアオイル(ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど)や無香料のバスソルトに混ぜてからお湯に入れるようにしましょう。
精油を、キャリアオイルやバスソルトによく馴染ませてからお風呂に入れることで、香りとスキンケア効果を同時に楽しむことができます。
アロマシャワー
お風呂に浸かる時間がないときは、シャワータイムでもアロマを活用できます。
排水口に精油を1〜2滴垂らしてお湯を流すと、蒸気とともに香りが立ち上り、即席のアロマスチームになります。朝の目覚めにペパーミントやレモンを使うと、すっきりとした一日を始めることができます。
アロマスチームタオル
湯船に浸かりながら、アロマスチームタオルを併用するのもおすすめです。
洗面器に熱めのお湯を入れ、精油を1〜2滴加えたタオルを浸して絞り、顔や首筋にのせると、香りと蒸気で心地よいリラックス効果が得られます。
お風呂におすすめの精油と効果

お風呂で使いやすい代表的な精油を効果別に紹介します。
リラックス・安眠におすすめの精油

アロマの定番といえばラベンダーです。フローラルで優しい香りが心を落ち着け、緊張や不安を和らげてくれます。
特に就寝前のお風呂に取り入れると、副交感神経が優位になり、自然な眠りの導入に効果的でしょう。ラベンダーは肌トラブルを整える作用もあるため、敏感肌や乾燥が気になる方にも使いやすい精油です。

ほんのり甘く、りんごのような香りを持つカモミール・ローマン。
ストレスや不安で気持ちが不安定なときに特に効果的で、安眠のサポートにも役立ちます。
お子様や高齢者でも比較的安心して使えるため、家族みんなで取り入れやすい精油です。
リフレッシュ・集中力アップにおすすめの精油

レモンのフレッシュで爽やかな香りは、気分を明るくし、頭をすっきりとさせてくれます。
仕事や勉強で疲れたとき、休日の朝にお風呂で使うと気持ちの切り替えに効果的です。
また、抗菌・消臭作用があるため、バスルームの空気を清浄に保つ効果も期待できます。

清涼感あふれる香りが特徴のペパーミントは、頭をリフレッシュさせ、だるさや眠気を吹き飛ばしてくれます。
夏場の入浴に使えば清涼感で涼しく感じられるほか、鼻づまりや頭痛の軽減にも役立ちます。
ただし、刺激が強いため使用量は少なめにした方が良いでしょう。
美容・女性のケアにおすすめの精油

「精油の女王」と呼ばれるローズは、華やかで奥深い香りが特徴です。
ホルモンバランスを整える作用があるとされ、PMS(月経前症候群)や更年期に伴う気持ちの揺らぎをサポートしてくれます。
さらに肌にハリとうるおいを与えるため、美容目的で取り入れる方も多いです。

ゼラニウムは甘さと爽やかさを兼ね備えたフローラル調の香りが特徴です。女性特有の体調の変化に寄り添う精油として知られ、気分の落ち込みやイライラをやわらげてくれます。
皮脂バランスを整える作用もあるため、肌荒れや乾燥のケアにも効果的です。
冷え・疲労回復におすすめの精油

生姜由来の精油で、スパイシーな香りが特徴です。体を芯から温める働きがあり、冷え性や血行不良に悩む方に最適です。特に冬場のお風呂に取り入れると、ぽかぽかと温まりやすく、入浴後も温かさが持続するでしょう。
疲労回復や胃腸の不調にも役立つとされており、寒い季節におすすめです。

温かみのある甘いハーブの香りが特徴で、心身をリラックスさせながら血行を促進します。特に筋肉の緊張をゆるめる効果があるとされ、肩こりや腰のだるさを感じるときにおすすめです。リラックス効果も高いため、冷え性改善と疲労回復を同時にサポートしてくれます。
お風呂でアロマを使用する際の注意点

アロマを使用する際の注意点を紹介します。
原液のまま使用しない
精油を原液をお湯に直接入れるのは避けましょう。
精油は水に溶けにくいため、そのままお湯に加えるだけでは混ざらず、原液が直接肌に付着してしまいます。精油は芳香成分が高濃度に凝縮されており、原液が肌に付くと肌トラブルを引き起こすこともあるため、注意が必要です。
使用する際は、キャリアオイルや天然塩に混ぜるようにすると良いです。
妊娠中や持病のある方は注意
妊娠中は使用できない精油もあります。例えばジャスミンやクラリセージなどは避けた方が安心です。
また、持病のある方も医師に相談してから取り入れるようにしましょう。
刺激のあるアロマオイルは避ける
アロマオイル(精油)の中には、肌刺激が強いものがあるため、希釈をしたとしても避けた方が良いです。
特にフェノール類、アルデヒド類、ケトン類の芳香成分が入ったアロマオイルは皮膚刺激があるため注意しましょう。
◎フェノール類
シナモンリーフ、クローブ、タイムチモールなど
◎アルデヒド類
シトロネラ、メリッサ、メイチャンなど
◎ケトン類
カンファー、スペアミント、ローズマリーカンファーなど
まとめ
お風呂にアロマを取り入れることで、香りとお湯の相乗効果を期待でき、心と体をやさしく癒してくれます。リラックスしたい日、すっきり目覚めたい日、冷えを解消したい日など、その日の気分や体調に合わせて精油を選べば、バスタイムが特別な時間に変わります。
ただし、精油を使用する際には、使用量や種類に注意することが大切です。
また、バスタイムをさらに贅沢にするアイテムとしてバスソルトを取り入れるのもおすすめです。バスソルトを使用することで発汗を促し、汚れも落ちやすくなるほか、温熱効果が高いので温まりやすく、肩の疲れなどの解消も期待できます。
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お風呂にアロマやバスソルトを取り入れることで、毎日の入浴を体を洗うための時間から、自分を癒す大切な時間へと変えることができます。
ぜひ、自分に合った香りを見つけて、心地よいバスタイムを楽しんでみてください。
