精油辞典:ペパーミント

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名前ペパーミント
学名Mentha piperita
科名シソ科
抽出部位花と葉
抽出方法水蒸気蒸留法
香りフレッシュ、涼しい、ミント系の香り
主な成分モノテルペンアルコール類(l-メントール)、ケトン類(l-メントン)
目次

ペパーミントの歴史

ペパーミントの名前は、ラテン語の「mentha piperita」に由来しています。”Mentha”はミントの一般的な名前であり、「piperita」は「ピリッとした」という意味です。

ペパーミントは古代から使用されてきたハーブで、その歴史は古代エジプトや古代ローマにまでさかのぼります。紀元前1550年の医学書Ebers Papyrus(エビルス・パピルス)に、胃の痛み、お腹のガス、けいれん、膨満感を和らげるハーブだと書かれています。

ガムやアイスなどお菓子の香り付け、歯磨き粉や消臭剤など日常生活でもよく使用されているのを見かけて馴染み深い植物です。強いメントールの刺激的で清涼感あふれる香りがしますが、揮発性も高く香りがすぐに失われがちです。

スーッと透き通るような香りは気持ちをリフレッシュさせ、頭をクリアにしてくれます。


心への効果

この精油は、気持ちを引き締め、集中力を高めてくれると同時に副交感神経も刺激してリラックスもさせてくれます。ラベンダーの香りで眠れなかった人が、ペパーミントの香りで眠れるようになったという話もあります。香りは清涼感があり、リフレッシュ効果やストレス軽減、リラックス効果が期待できます。これにより、心身のバランスを整える助けになることがあります。

期待効果
  • ストレス軽減作用(リラックスし心を落ち着かせることができる作用)
  • 頭脳明晰作用(集中力を高め、思考力や知的能力を高める作用)
  • 鎮静作用(精神的な興奮や不安、緊張を和らげ、身体や精神の状態をリラックスさせる作用)
  • 身体への効果

    ペパーミントは鼻づまりを解消することから花粉症の時期には重宝され、乗り物酔いなどの吐き気を抑えたり、筋肉痛を和らげたりする作用があることから芳香浴やマッサージにもよく使用されます。
    消化器系、呼吸器系には効果的です。ヨーロッパでは胃腸の調子がすぐれないときに、民間療法としてペパーミントティーを飲む習慣があります。
    他にも鎮痛作用とともに、軽い麻酔作用もあるため、頭痛、歯痛、生理痛、筋肉痛、打撲、捻挫などの痛み全般にも効きます。
    また収斂作用や抗菌、抗炎症作用、抗菌、殺菌作用があります。

    期待効果
  • 鼻粘液排出作用(鼻粘膜の分泌を調整し、余分な粘液を鼻水として排出する作用)
  • 去痰作用(体内や呼吸器系に蓄積した痰や粘液を体外に排出する作用)
  • 鎮痙作用(筋肉の緊張や痙攣を和らげる作用)
  • 鎮痛作用(痛みを和らげる作用)
  • 冷却・加温作用(体の一部分の体温を下げる・上げる作用)
  • 発汗作用(体内の熱を放出するために汗を分泌する作用)
  • 解熱作用(体温を下げる作用)
  • 殺菌・消毒作用(微生物を殺すか、またはその成長を抑制し、数を減らす作用)
  • 麻酔作用(感覚や意識を一時的に消失または抑制する作用)
  • 収斂作用(組織や血管を収縮させる作用)
  • 環境への効果

    ペパーミント成分のメントールは、カビに作用します。またペパーミントはその爽やかな香りや殺菌作用、そして一部の昆虫に対する忌避作用から、防虫目的で使われることがあります。蚊やハエなどの虫よけ、ゴキブリ、アリ、ネズミなどを寄せ付けない効果があると言われています。

    期待効果
  • 防虫作用(虫刺されを予防したり、虫を寄せ付けない作用)
  • 抗真菌作用(真菌(カビや酵母など)の成長や増殖を抑制する作用)
  • デオドランド作用(体臭を軽減し、不快な臭いを防ぐ作用)
  • おすすめの空間・店舗

    クリニック

    空気洗浄効果がありますので、空気を清潔にしたい空間に最適です。

    オフィス

    爽やかなメントールの香りが中枢神経を刺激するため、眠気を吹き飛ばし、集中力を高めますので、オフィス空間にも最適です。
    鼻粘液排出作用や、去痰作用もあり、呼吸器系によく働くので、インフルエンザや風邪などが流行る時期や、花粉症の季節にも、よく求めれます。

    パウダールーム

    抗菌作用や消臭効果がありますので、ホテルや百貨店など商業施設のお手洗いでもよく使われます。また虫を寄せつけない効果も期待できるので、サービスエリアなど、屋外にあるお手洗いでも、よく使われます。

    ペパーミントがブレンドされたオイル

    AOI’S AROMAでは、天然100%エッセンシャルオイルを扱っております。
    国際アロマセラピスト資格を持ったアロマのプロが選定したエッセンシャルオイルを、ぜひ空間デザインにご活用ください。

    本記事の監修者

    ウェルネスコンサルティング株式会社
    代表取締役 葵 智恵子

    葵 智恵子

    アロマ 資格

    ホテル、車ショールーム、クリニックをはじめ全国200ヶ所以上で香り空間デザインを実施

    アロマの資格として、英国IFA認定国際アロマセラピストという、英国では看護師と同等の医療従事者として扱われる資格を取得。アロマ検定本『アロマ物語』監修。

    アロマ空間デザイナー養成のためのアロマ空間デザインスクールを経営しており、全国から法人・個人の受講者が集まっている。

    【保有資格】

    • 英国IFA(国際アロマセラピスト連盟)認定 国際アロマセラピスト
    • (公社)AEAJ認定 アロマセラピスト
    • (公社)AEAJ認定 アロマテラピーインストラクター
    • 日本フレグランス協会認定 フレグランスセールススペシャリスト
    • フランス調香師学校Grasse Institute of Perfumery Natural Fragrances Stage修了 Diploma取得

    本記事の監修者

    ウェルネスコンサルティング株式会社
    代表取締役 葵 智恵子

    葵 智恵子
    葵 智恵子 保有資格

    ホテル、車ショールーム、クリニックをはじめ全国200ヶ所以上で香り空間デザインを実施

    アロマの資格として、英国IFA認定国際アロマセラピストという、英国では看護師と同等の医療従事者として扱われる資格を取得。アロマ検定本『アロマ物語』監修。

    アロマ空間デザイナー養成のためのアロマ空間デザインスクールを経営しており、全国から法人・個人の受講者が集まっている。

    【保有資格】

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