アロマとは、「芳香」を意味しており、心地よい香りのことを指します。
その香りを楽しむたけでなく、目的・用途によって正しく使うことで、生活の質を上げるさまざまな効果があります。
本記事では、正しいアロマテラピーを行うために、 エッセンシャルオイルの判別方法、 合成香料との違い、 偽和の見分け方、 おすすめの使い方などについて紹介します。
アロマとは
まずは、アロマの基本情報や概念について解説します。
アロマの基本情報
冒頭のとおり、アロマとは「芳香」を意味しており、心地よい香りのことを指します。由来は、ギリシャ語の「aroma(芳香)」です。
アロマというと今ではその意味は広範囲に及び、フレーバーやフレグランスの意味で使われたり、”アロマの香り”というよくわからない使われ方をするため、いい香りを表す広い概念、と思うとよいでしょう。
その中でも、香料に限定して解説すると、香料は大きく分けて天然香料と合成香料にわかれ、天然香料はエッセンシャルオイルなどの植物性香料・動物性香料、合成香料は単離香料・半合成香料にわかれます。
天然香料 | 植物性香料(エッセンシャルオイル)・動物性香料 |
合成香料 | 単離香料・半合成香料 |
※香料には、100%ピュア精油と、合成のものがあり、合成のものもアロマオイルと呼ばれています。
独特の香りは、私たちの感覚を刺激し、リラックスやリフレッシュ、消臭、抗菌、防虫作用などの効果があります。
ちなみに、エッセンシャルオイルは液体香料なのに対し、お香は原料のまま個体として香りを楽しむといった違いがあります。西洋では液体香料としてのエッセンシャルオイルが発展したのに対し、お香は東洋の文化として発展しました。
エッセンシャルオイル(精油)とは
エッセンシャルオイルは、精油とも呼ばれます。植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などが抽出される天然の素材で、高濃度かつ揮発性の芳香成分を含有しています。
エッセンシャルオイルは、天然素材のオイルのため希釈して香水やルームフレグランスとして使うことや、肌のトリートメントに使うのもおすすめです。
一方で、合成香料はエッセンシャルオイルに、香料・キャリアオイル・無水エタノールなどが添加されている製品です。もしくは、エッセンシャルオイルを含まないものもあります。
人工的な添加物を使っているため、肌に直接使用するのはおすすめできません。
目的・用途によって使い分ける
心を落ち着かせるラベンダー、精神を高揚させるローズマリー、リフレッシュ効果のあるペパーミントなど、目的・用途によって最適な香りは異なります。
また、単体で使用するだけでなくブレンドすることで、相乗効果が期待できます。
例えば、ラベンダー、カモミール、ベルガモットなどのエッセンシャルオイルをブレンドすることで、ストレスを緩和し、心身をリラックスさせる効果が期待できます。
このようにアロマテラピーは奥が深く、効果を最大化するにはプロにアドバイスをもらうことが重要です。
エッセンシャルオイル(精油)の使用方法
エッセンシャルオイルを使う方法として、代表的な方法をまとめます。
- エッセンシャルオイルのまま使用
- アロマキャンドル
- アロマディフューザー
エッセンシャルオイルのまま使用
エッセンシャルオイルを希釈して、スキンケアやヘアケアに使用したり、アロマテラピーとして使用します。
希釈せずに使用するのは、肌への刺激が強いため辞めておきましょう。
アロマテラピーで使うことができるエッセンシャルオイルは、全て植物から抽出した100%天然な製品に限定されるため、ご自身で使用する場合は成分を確認してから使用しましょう。
アロマキャンドル
アロマキャンドルとは通常、エッセンシャルオイルなどの香料を練り込んだロウソクです。キャンドルを加熱する事で香りを拡散させます。
エッセンシャルオイルを使ったキャンドルは、デュフューザーと比較するとほのかに香るのが特徴です。
キャンドルの揺らめく明かりは、視覚的にもリラックス効果が期待できます。
アロマディフューザー
エッセンシャルオイル、フレグランスオイルなども含んだエッセンシャルオイルを拡散するのがアロマディフューザーです。
電気を使う超音波式やネブライザータイプ、電気を使わないアロマストーンやリードディフューザーなど種類は多岐に渡り、アロマ空間デザインに最適です。
アロマテラピーとは
アロマテラピーとは、植物から抽出した香り成分であるエッセンシャルオイルを健康や美容に役立てていく自然療法です。
日本アロマ環境協会(AEAJ)では、アロマテラピーを次のように定義しています。
アロマテラピーの目的
引用:公益社団法人 日本アロマ環境協会
- 心と身体のリラックスやリフレッシュを促す
- 心と身体の健康を保ち、豊かな毎日を過ごす
- 心と身体のバランスを整え、本来の美しさを引き出す
心と身体の両面にアプローチできるのが、アロマテラピーの特徴であるといえます。
不調の緩和、心身の健康やリラクゼーション、ストレスの解消などを目的として医療・介護の現場でも注目されています。
アロマのおすすめ活用シーン
ティッシュやハンカチにエッセンシャルオイルを垂らす
ハンカチやティッシュに1~2滴のエッセンシャルオイルを垂らし、そのまま置いておくだけで良い香りが漂います。これにより、どこでも手軽に心地よい気分を味わうことができます。
職場で気が滅入るときなど、カバンからハンカチを取り出して香りを楽しむのがおすすめです。
掃除や洗濯に使う
エッセンシャルオイルには優れた殺菌や消臭作用があり、部屋の消臭や油汚れの掃除、洗濯など、日常生活で幅広く役立ちます。
おすすめの方法として、油汚れに強いオレンジスイートを使いキッチン掃除をする方法、柔軟剤の代わりにエッセンシャルオイルを使う方法などがあります。
このように、工夫次第でエッセンシャルオイルはさまざまな用途で使用することができます。
寝室でリラックス効果の高いエッセンシャルオイルを使う
寝付きが悪い方、不眠気味の方は、リラックス効果の高いエッセンシャルオイルを寝室で使うのがおすすめです。ラベンダーやベルガモット、スイートマジョラムなどは、寝室にぴったりでしょう。
アロマディフューザーがない場合は、枕のそばにティッシュにエッセンシャルオイルを1~2垂らして置くだけでも香りが広がります。注意点として、就寝前にキャンドルを使うのは、火を消し忘れる恐れがあるので気を付けましょう。
トイレや玄関の消臭
トイレや玄関など、特に臭いが気になるところではエッセンシャルオイルが効果を発揮します。
トイレ用の芳香剤は香りが強いため苦手な方も多いでしょうが、エッセンシャルオイルなら優しく香りながら嫌な臭いを和らげてくれます。消臭効果のあるレモングラスやペパーミントがおすすめでしょう。
特にお客様を招く前や、人の出入りが多い会社等では印象を良くするためにおすすめです。
まとめ
今回は、アロマの基本情報について解説してきました。
ストレスの多い現代社会では、エッセンシャルオイルを生活にうまく取り入れることでさまざまなメリットがあるでしょう。
これを機に、エッセンシャルオイルを生活に取り入れてみては如何でしょうか。
AOI’S AROMAでは、ブランドのイメージやインテリアに合わせた、五感と感性に訴えかける印象に残る空間の演出だけでなく、消臭、殺菌、精神活性化などの、天然エッセンシャルオイルならではの効能を生かした空間演出を行います。
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