アロマ空間デザインを手掛けるウェルネスコンサルティング株式会社(本社:東京新宿区、代表取締役:葵 智恵子)は、業務用アロマディフューザーと100%天然の精油を活用し、ホテル、車ショールーム、クリニック、店舗など、これまで200か所以上の空間デザインを行ってまいりました。
今回は五月病の原因となるストレスとアロマの関係やストレスにおすすめのアロマについて解説します。
五月病とは
五月病は5月の連休後に「やる気が出ない」「疲れが抜けない」などなんとなく感じる心身の不調のことを言います。五月病は医学的な病名ではなく、メディアが社会現象につけたネーミングだそうで、医学的には「適応障害」や「うつ病」と診断されます。
年度が変わって環境変化があった人が、その変化に必死についていこうとして頑張るものの適応がうまくいかず、5月の連休後にほっとして気がゆるんで、抑うつ、無気力、不安感、焦りなどといった症状が体や心に影響が出てしまうことを言います。ポジティブな変化であっても五月病のような状態になることがあります。
最近では新入社員が4月の新人研修を終えて、5月に配属されることも多いため、6月にこれらの症状が出ることが増えていることからも「六月病」とも呼ばれることがあるようです。
五月病の乗り越え方
五月病の主な原因は、新しい環境に馴染めない、新しい人間関係に疲弊するなどのストレスによるものが多いとされます。したがってストレスをいかに発散させていくか、溜めないでおくかということが重要になります。
規則正しい生活をし、バランスの良い食事を採り、適度な運動をすることが大切です。
クリエイティブな活動(例えば、アートや音楽など)に没頭することもストレスを軽減するのにとても効果的です。
さらに、環境や社会問題へのイベントや活動に積極的に参加して、新たな発見をすることもストレス解消によいでしょう。
逆に夜更かしによる睡眠不足や栄養の偏りは、脳の機能を低下させ、結果的に精神疾患を引き起こす原因となることもあるので気をつけましょう。
アロマと自律神経に関する学術データ
~ベルガモット精油とオレンジ・スイート精油の実験~
アロマは主に嗅覚を介して作用すると言われています。香り成分が鼻粘膜に働きかけ、脳に信号を送ることで、リラックス効果やストレス軽減効果などの心への効果をもたらすことがあります。
嗅覚からの情報は、脳の情報処理に関わる視床下部に直接伝えられます。そのため自律神経のバランスを整えたり、免疫力を高めたりする効果も期待されています。
アロマがストレスを軽減するということがわかる実験をご紹介します。
またオレンジ・スイート精油が就眠前不安を軽減することがわかった研究もあります。
これらの実験結果が示すように、アロマはストレスや不安に効果があることがわかります。
五月病におすすめのアロマ
五月病の主な原因となるストレスの発散に力を貸してくれるアロマを紹介します。
精油は単体で使うもよし、ブレンドして楽しみながら複数の効果を狙うのもよいでしょう。下記に五月病対策のブレンドを紹介します。
レモン – 3滴:気分をリフレッシュし、明るいエネルギーを提供します。
ペパーミント – 2滴:集中力を高め、頭をすっきりさせる効果があります。
ラベンダー – 2滴:リラックス効果が高く、ストレスや不安を和らげます。
フランキンセンス – 1滴:深いリラクゼーションと精神的な安定を促します。
これらの精油は、アロマディフューザーで香らせたり、植物油で希釈してアロママッサージオイルとして使用したりすることができます。リラックス効果や気分の改善に役立つので、毎日の習慣として取り入れることで、五月病の予防に役立てることが期待できます。
職場でアロマを活用するには
ストレスマネジメントを意識した、職場の環境改善のために、オフィスに香りを導入するお客様も増えてきました。
快適な職場環境の作り方としては、休憩スペースや共有スペースにアロマディフューザーを設置することです。
空間全体に穏やかな香りを広げ、リラックスした環境を作り出すことができます。リフレッシュや集中力向上に効果的なエッセンシャルオイル(レモン、ペパーミントなど)を選ぶと良いでしょう。
アロマを上手に使用し、五月病のお悩みにお役立てくださいね。