精油辞典:パルマローザ

名前パルマローザ
学名Cymbopogon martinii
科名イネ科
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留法
香り草とローズが混ざったようなシトラスとフローラルの爽やかな香り
主な成分モノテルペンアルコール類(ゲラニオール、リナロール)、エステル類(酢酸ゲラニル)、アルデヒド類
目次

パルマローザの歴史やエピソード

原産国はインドでインドやインドシナ半島に自生していますが、精油をとるため栽培されてもいます。
精油は花が咲く前の葉から抽出します。レモングラスやシトロネラなどとは同属・近縁種となりますが、レモングラスなどが柑橘系の香りを持つのに対して、パルマローザは「ゲラニオール」という芳香成分を持ち、ローズ系の香りを持つのが特徴です。
バラに似た香りがする為、石鹸や化粧品などに添加されています。
精油に含まれる「ゲラニオール」は防虫作用や抗菌作用が認められており、インドでは古くから生活の中でも利用されてきたそうで、家では防虫剤や防カビ剤として使われてきたそうです。

心への効果

主成分の「ゲラニオール」には心身のバランスをとる作用があります。フローラル系の爽やかな香りはリラックスをもたらし、ストレスや心の緊張をほぐして、不安定な情緒をしずめ、気持ちを明るくする効果が期待されます。
また精油に含まれる「酢酸ゲラニル」や「リナロール」にも鎮静作用や抗不安作用があるため、パルマローズ精油は精神・神経面のサポートに役立ってくれます。

期待効果
  • リフレッシュ作用(ストレスや疲れを取り除き、心身をリセットしてリラックスし、新たなエネルギーや活力を取り戻す作用)
  • 鎮静作用(精神的な興奮や不安、緊張を和らげ、身体や精神の状態をリラックスさせる作用)

身体への効果

「ゲラニオール」には鎮痛作用が期待できるので、筋肉痛、関節痛などを和らげてくれます。
また肌の水分バランスを回復させる働きがあるので、スキンケアにもよいとされ、肌の老化防止や皮脂のバランスを整え、乾燥肌に適しています。
消炎作用があり、皮膚の炎症が原因の皮膚炎や湿疹などに役立ちます。熱帯地方原産のハーブに特徴の感染症予防効果もあり、抗ウイルス、抗真菌作用を持ちます。特に水虫(白癬菌)の消毒に効果があることがわかっています。

期待効果
  • 鎮痛作用(痛みを和らげる作用)
  • 消炎作用(炎症を軽減し、その症状を緩和する作用)
  • 保湿作用(肌の水分バランスと皮脂の分泌を正常にする作用)
  • 抗真菌・抗ウイルス作用(細菌や真菌の成長を抑制する作用)

環境への効果

「ゲラニオール」は抗ウイルス、抗真菌、抗菌作用が強く考えられている成分です。芳香させることで、風邪やインフルエンザ予防につながります。
また虫、特に蚊が嫌う香りで防虫作用が認められています。

期待効果
  • 防虫作用(虫刺されを予防したり、虫を寄せ付けない作用)
  • 抗菌作用(細菌の成長や増殖を抑制する作用)
  • デオドラント作用(防臭や消臭効果)

本記事の監修者

ウェルネスコンサルティング株式会社
代表取締役 葵 智恵子

葵 智恵子
葵 智恵子 保有資格

ホテル、車ショールーム、クリニックをはじめ全国200ヶ所以上で香り空間デザインを実施

アロマの資格として、英国IFA認定国際アロマセラピストという、英国では看護師と同等の医療従事者として扱われる資格を取得。アロマ検定本『アロマ物語』監修。

アロマ空間デザイナー養成のためのアロマ空間デザインスクールを経営しており、全国から法人・個人の受講者が集まっている。

【保有資格】

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