名前 | ゼラニウム |
学名 | Pelargonium asperum |
科名 | フウロソウ科 |
抽出部位 | 花と葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香り | 甘く重たく、少しバラを思わせる香り |
主な成分 | モノテルペンアルコール類、エステル類、ケトン類など |
ゼラニウムの歴史とエピソード
ゼラニウムにはさまざまな種類があり、バラのような香りの精油が採れるものや、リンゴやミントのような香りの精油が採れるものがあります。
エステル類の蟻酸シトロネリルと蟻酸ゲラニルはゼラニウム精油に甘い香りをもたらします。ホルモンの変化が原因で起こるうっ滞に役立つ精油で、気分を明るくさせてくれる香りです。
原産地は南アフリカで、かつてイギリスの植民地だったケープ地方から17世紀にヨーロッパに渡りました。そばに置くと魔除けや厄除けになると信じられ、庭に植える慣習が広がりました。
ゼラニウムの効果効能
心への効果
ゼラニウムにはローズと同じ芳香成分(ゲラニオールやシトロネロール)、リナロールなど鎮静効果のある成分があり、メンタルのケアに効果的です。
神経を強壮にし、心を高揚させ不安や抑うつに効果があります。また副腎皮質を刺激するので、ストレスによる障害を緩和します。
- 気分高揚作用(気分を高め、希望や喜びをもたらす作用)
- 抗不安作用(不安や緊張感を軽減し、心身のバランスを整える作用)
- ストレス緩和作用(リラックスし心を落ち着かせることができる作用)
身体への効果
ゼラニウムに含まれるゲラニオールやシトロネロールは、視床下部にはたらきかけ、ホルモンの分泌や自律神経のバランスを調整します。ストレス性の不調に効果的です。
循環器へはリンパ系を刺激し、強壮する作用があり、浮腫みや老廃物、毒素の滞留に効果があります。また抗凝結作用と血糖値を低下させる作用があり糖尿病に有効です。
泌尿器へは利尿作用があり、腎臓への強壮作用があります。
その他、皮脂バランスをとったり、しもやけや殺菌消毒など肌のトラブルにも役立つ作用があります。
- 鎮痛作用(一時的に局所的な痛みを和らげる作用)
- ホルモンバランス調整作用(ホルモンの分泌や代謝を調整し、適切なバランスを維持する作用)
- 体液循環作用(リンパ系を刺激し、体液循環を活性化する作用)
- 利尿作用(体内の余分な水分や塩分を排泄するための作用)
- 殺菌・抗ウイルス作用(細菌、真菌、あるいはウイルスの成長を阻害する作用)
- 止血作用(出血を止める作用)
- 収斂作用(組織や血管を収縮し、皮脂のバランスをとる作用)
- 細胞成長促進作用(新しい細胞の成長を著しく促す作用)
環境への効果
ゼラニウムに含まれるシトロネロールという芳香成分は、虫が苦手とするため虫よけに効果的です。また殺真菌作用や抗ウイルス作用もあります。
- 防虫作用(害虫や昆虫を寄せ付けない、排除する、害虫の発生を抑制する作用)
- 抗菌作用(細菌の成長や増殖を抑制する作用)
- デオドランド作用(体臭を軽減する作用)
ゼラニウムがおすすめの空間・店舗
オフィス
ゼラニウム精油は、クリエイティブなスタジオやデザイン性の高いオフィスにて、活力とインスピレーションをもたらします。ゲラニオールとシトロネロールには集中力を高め、創造的な思考を刺激する効果があります。また、ゼラニウムの香りは、クリエイティブな作業環境に穏やかさとバランスを提供し、長時間の作業中でも心地よく過ごせるようにします。
介護施設
ゼラニウム精油は、シニアセンターやリハビリ施設でのリラクゼーションとポジティブな雰囲気を作り出します。この香りは、心を落ち着かせ、身体的な不快感を和らげる効果があります。また、シトロネロールの気分を明るくする特性は、シニアの方々に快適な環境を提供し、精神的なウェルビーイングをサポートします。
ブライダルサロンや結婚相談所
ゼラニウムの香りは、サロンや相談所を訪れる人々に安心感とポジティブな印象を与え、結婚への道のりをより快適なものにします。また、ゲラニオールとシトロネロールの気分を高揚させる特性は、クライアントにポジティブな感情をもたらします。ゼラニウム精油の温かみのある香りは、親密で心地よい雰囲気を作り出し、クライアントが自分自身をオープンに表現しやすい環境を提供します。
ゼラニウムがブレンドされたオイル
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