アロマ空間デザインとは?事例と4つの効果を紹介

アロマによる香りの空間デザインは、香りの力を最大限に活用し、ブランディングや購買意欲の向上、心地よい職場環境の創造など、居心地の良い職場や空間を創り出すアプローチです。

ホテルやアパレルブランドで活用されるイメージがありますが、オフィスでも採用例が増えており、心身のリフレッシュを追求する現代のライフスタイルに合致した手法として注目されています。

そこで本記事では、アロマ空間デザインの事例として有名企業と弊社事例を紹介したうえで、アロマ空間デザインの4つの効果について紹介します。

本記事の監修者

ウェルネスコンサルティング株式会社
代表取締役 葵 智恵子

葵 智恵子

アロマ 資格

ホテル、車ショールーム、クリニックをはじめ全国200ヶ所以上で香り空間デザインを実施

アロマの資格として、英国IFA認定国際アロマセラピストという、英国では看護師と同等の医療従事者として扱われる資格を取得。アロマ検定本『アロマ物語』監修。

アロマ空間デザイナー養成のためのアロマ空間デザインスクールを経営しており、全国から法人・個人の受講者が集まっている。

【保有資格】

  • 英国IFA(国際アロマセラピスト連盟)認定 国際アロマセラピスト
  • (公社)AEAJ認定 アロマセラピスト
  • (公社)AEAJ認定 アロマテラピーインストラクター
  • 日本フレグランス協会認定 フレグランスセールススペシャリスト
  • フランス調香師学校Grasse Institute of Perfumery Natural Fragrances Stage修了 Diploma取得
目次

アロマ空間デザインの活用事例

アロマ空間デザインの活用事例

有名企業や一流企業では、香りを空間デザインに活用した事例が数多くあります。

アパレル、ホテル、航空業界など、ホスピタリティを重んじる業界の事例をいくつか紹介します。

Abercrombie & Fitch(アバクロ)

アバクロの通称で知られるアメリカ発のブランド「Abercrombie & Fitch」は、店舗の空間デザインにアロマを活用しています。

特許技術による1ミクロン以下の超微粒子を活用した「香り = Scent Marketing」を用いて、香りと関連づけたブランドの世界観をすり込む事により
ブランドのエンゲージメントを高めています。

当初は、ブランドのイメージに合わせたセクシーな香りを展開していましたが、ブランドコンセプトをユニセックスへと変更する中で、香りもイメージに合ったものに修正を加えています。

「香りは記憶と密接に繋がっている」事を思い出してほしい。

競争の激しいアパレル業界の中で、他社との差別化をはかり、熱心なファンを育てていくために香りの空間デザインを有効に活用しています。

ウェスティンホテル

1930年にアメリカで創業、24カ国に120軒以上を展開する歴史と伝統のある「ウェスティンホテル」は、心を落ち着かせ疲れを癒やす「ホワイトティー」の香りを採用しています。

ホワイトティー(白茶)の茶葉、杉のウッディチップとバニラを調合し、さらにムスクで深みと豊かさを加えた、ウェスティンホテルのオリジナルブレンドです。

ANA

日本の大手航空会社である全日本空輸(ANA)では、「Inspiration of JAPAN」というANAのブランディングに従い、12種類の配合した100%天然アロマを空港のラウンジや機内で提供されるおしぼりやハンドソープに使用しています。

香りは、日本古来の高野槙や吉野檜、またミントやローズマリーなど、人の感性に自然に本質的に響く香りに仕上げています。

旅の気分を盛り上げるクールで個性的な強さと、深い森林を思わせる優しく豊かな広がりを兼ね備えており、ANAのブランディングを体現しています。

すみだ水族館

すみだ水族館では、科学的なデータに基づいて調香されたアロマを各ゾーンや時間に合わせて演出しています。

科学的なデータに基づいて調香されたアロマを用いて各ゾーンや時間に合わせて演出を変えており、例えば、エントランスには、交感神経に働きかけリラックス効果を与える「アロバランス」というアロマを用いています。また、夕方5時以降はエントランスが「レッドウッド」と呼ばれる落ち着いた香りに変わります。

匂いで場所の雰囲気を変化させ、大人な空間を演出しています。独自の香りを用い入館者のイメージを作り上げた、すみだ水族館の例はマーケティングの成功例と言えるでしょう。

トヨタ自動車

トヨタ自動車が展開している高級車ブランド「LEXUS」のショールームでは、香りで「おもてなし空間」を演出しています。

ブランドイメージに合わせたラグジュアリー感、やすらぎ、リラックス効果を演出するとともに、春はフラワー、夏はミント、秋はハーブ、冬はウッドという具合に、四季に応じてフレグランスを使い分けています。

当社のアロマ空間デザイン事例

当社のアロマ空間デザイン事例

当社では、お客様のご要望をヒアリングした上で、課題解決に最適なブレンドをご提案しています。

ここでは、導入事例を一部ご紹介します。

MAZDA様(車ショールーム)

MAZDA様(車ショールーム)

お客様がリラックスできる空間をということでラベンダーをブレンドした、スタイリッシュな空間に合う品のあるしなやかな香りです。キーワードは、洗練・おもてなし・リラックス・居心地のよい・最新。

透明感のある洗練された空間を表現するためにユーカリやスペアミント、ペパーミント、ジュニパーなどをブレンドしています。香りがあることで空間全体がいきいきとした輝きに満ちた空間に仕上がっています。

箱根湯本ホテル様

箱根湯本ホテル様

創業60年の歴史あるホテル様。入ってきたときに清々しいお気持ちになっていただけるよう、各フロアにて森林をイメージした香りです。

抗菌・防カビ・虫よけを意識して、サイプレスやファーニードル、スペアミントなどをブレンド、歴史を感じさせる重厚な落ち着きに似合うようローズウッドやヒノキリーフなどをブレンドしています。

アニバーサリーデンタルギンザ様(銀座最大級の審美歯科)

アニバーサリーデンタルギンザ様(銀座最大級の審美歯科)

信頼感とホスピタリティーを大事されているサロン様です。太陽のような明るい香りが心まで笑顔にするスイートオレンジの精油を用いてお客様に幸福感を感じていただけるような香りをコーディネートしました。

「ご来院の皆様が心地よくリラックスしていただける上質な空間をご提供しております。」とご好評いただいています。

ミートキッチン様(飲食)

ミートキッチン様(飲食)

地下にある店舗様のため、においがこもりやすいというお悩みがありました。

そのため、消臭効果の高いユーカリ、ペパーミント、レモングラスをブレンド。また、飲食店ということで、食欲増進させるようなスパイス系の香り、クローヴ、タイムなどをブレンドしており、アロマが一石二鳥の効果を発揮しています。

飲食店への香り導入が大成功した事例です。

アロマ空間デザイン4つの効果

アロマ空間デザイン4つの効果

香りの空間デザインには「ブランディングに役立つ」「顧客ロイヤリティを高める」「嫌な臭いによるマイナスイメージを防ぐ」「従業員のモチベーションアップ」の4つの効果があります。

ブランディングに役立つ

香りは、五感は中で唯一感情や本能を司る大脳辺縁系に直接伝わるため、ブランディングに大きな効果を発揮します。

前述のとおり、ブランドコンセプトに合わせた香りで空間デザインすることで、店舗の空間デザインに繋がります。

また、香りには「プルースト効果」と呼ばれる、イメージに加えて感情や思い出を想起させる効果があります。

たとえば、リゾートホテルのラウンジで、心地よい香りに包まれた素敵な経験があったとします。それから数年後に、そのホテルからDMが届き、封を開けると、記憶に深く刻まれた懐かしい香りがします。

香りを嗅いだことにより当時の思い出がよみがえり、それがまたホテルを予約する動機につながるのです。これが香りのプルースト効果に基づいたブランディング効果です。

顧客ロイヤリティを高める

香りの空間デザインにより、企業やサービスに対する信頼や愛着が高まります。

お客様のロイヤリティを高めることで、継続利用の促進などの直接的な利益だけではなく、企業やブランドイメージの向上にもつながります。

満足度の高い体験から価値を感じロイヤリティを高めた顧客は、その経験を口コミやSNSで拡散してくれたり、サービスを他者に勧めてくれる可能性が大いにあります。

カフェ市場のなかでトップシェアを獲得しているスターバックスは、コーヒーの味ではなく顧客体験に重きをおいた戦略をとっています。 「居心地の良さを感じる時間 」の演出にこだわることで、結果としてたくさんのファンを獲得しています。

嫌な臭いによるマイナスイメージを防ぐ

香り空間デザインは、いい香りを付加するイメージがありますが、消臭面でも活躍します。

換気しにくい地下などのカビ臭さ、飲食店の古い油の臭いや排水溝の臭い、体臭など、店内が嫌な臭いに包まれているとネガティブな印象に繋がります。

臭いによって特性が異なるため、消臭の際には専門的な知識が必要です。単に良い香りをプラスすると、臭いが混じって余計不快に感じる方もいるので扱いには注意が必要です。

従業員のモチベーションアップ

香りを感じることによって、従業員の集中力が高まり、ストレスが軽減され、リラックス効果が得られ、気分がリフレッシュされるといった利点があります。

一部の企業では、オフィススペースとは別に、香りを活用したリラックススペースが設けられており、香りを取り入れた職場環境の改善が、従業員の生産性向上に対する注目を集めています。

まとめ

今回は、アロマ空間デザインについて、事例を中心に解説してきました。

アロマを活用した香りの空間デザインにより「ブランディング」「顧客体験の満足度向上」「顧客の購買意欲向上」「従業員のモチベーションアップ」などの効果があります。

AOI’S AROMAでは、ブランドのイメージやインテリアに合わせた、五感と感性に訴えかける印象に残る空間の演出だけでなく、消臭、殺菌、精神活性化などの、天然エッセンシャルオイルならではの効能を生かした空間演出を行います。

国際アロマセラピスト資格を持ったアロマのプロによるサポートをご希望の方は、まずはお気軽にお問合せください。ご要望をお伺いして、最適な空間デザインをご提案いたします。

本記事の監修者

ウェルネスコンサルティング株式会社
代表取締役 葵 智恵子

葵 智恵子
葵 智恵子 保有資格

ホテル、車ショールーム、クリニックをはじめ全国200ヶ所以上で香り空間デザインを実施

アロマの資格として、英国IFA認定国際アロマセラピストという、英国では看護師と同等の医療従事者として扱われる資格を取得。アロマ検定本『アロマ物語』監修。

アロマ空間デザイナー養成のためのアロマ空間デザインスクールを経営しており、全国から法人・個人の受講者が集まっている。

【保有資格】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次