名前 | レモングラス |
学名 | Cymbopogon citratus |
科名 | イネ科 |
抽出部位 | 葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香り | 草っぽい、甘いレモンの香り |
主な成分 | アルデヒド類(シトラール、シトロネラール)、モノテルペン炭化水素類(リモネン)、モノテルペンアルコール類(ゲラニオール) |
レモングラスの歴史
葉をもむとレモンのような爽やかな香りが漂うことから、「レモングラス(grass=草)」という名前が付けられました。
南の国の植物で、暑い国に役立つ作用を多く持ちます。
他の南の国の植物と同様に、消化器の働きを助けてくれます。インドでは何千年も前から薬用として用いられてきました。
熱病や感染症の予防に長く使われてきたと言われています。アジアではエスニック料理の香りづけ(トムヤンクン、カレーなど)に用いられるほか、疲労回復や消化促進効果があることからハーブティーとしても広く利用されています。
第二次世界大戦前はインドが主要生産国でしたが、現在では中国やマダガスカルが主な産地となっています。
すすきに似た葉の形状で、根に近い茎は赤褐色です。草丈は90cmほどもあり、年2回以上も刈り取られます。インドで数千年にもわたり「チューマナ・プールー」という名で愛されてきた草です。また「インドバーベナ」「インドメリッサ」とも呼ばれています。
心への効果
尽きない悩みや精神疲労、極度の緊張があるときに使用すると、視野を広げ冷静に解決策を生み出せるように助けてくれます。嫌なことをするときにこの香りを嗅ぐと、前向きな気持ちになり、楽しく取り組めるようになります。
レモングラスの香りは、脳を活性化して、集中力や記憶力を高める働きが期待できます。そのため、仕事や勉強、車の運転、スポーツ前など、集中力を高めたい、気分転換をしたいというときに役立ちます。
身体への効果
副交感神経の働きを助けるので、消化管の働きを促し、食欲不振、消化不良、疝痛、鼓腸、過敏性腸症候群などに効果的です。血管拡張作用のほか、鎮痛作用にも優れ、肩こり、腰痛、筋肉痛、冷え性に効果を発揮してくれます。水溶性のビタミンAが沢山含まれているので、免疫系、リンパ系、血液、体液の循環にいいと言われ、むくみ、セルライトのケアにも効果的です。
殺菌、消毒作用があるため風邪や気管支炎といった呼吸器系にも働きかけます。
皮脂分泌を調整するので、脂性肌に向いています。毛穴を引き締めてくれます。頭皮は脂っぽい人にも向いています。
環境への効果
レモングラスには、蚊や虫が嫌がる香り成分「シトラール」が多く含まれており、昆虫忌避作用があることから、蚊、ハエ、ダニ、ノミなどの防虫対策に役立ちます。
また「シトラール」には強い抗菌・抗カビ・抗ウイルス作用があり、空気の清浄化や、キッチンやゴミ箱、トイレ、車内などの気になるニオイの消臭に役立ちます。
レモングラス精油は細菌や真菌に対して優れた効果が期待でき、水虫や足のにおい予防にも役立ちます。
おすすめの空間・店舗
屋外に近いところ
虫よけの効果がありますので、風除室や、出入り口に近いところなどに最適です。
飲食をするところ
基本的には飲食と香りは相性が難しいですが、こちらの精油は、食欲増進作用もあるので、飲食をする空間にもお勧めです。
消臭をしながらも飲食との相性がよく、焼き肉店などでもご利用いただいています。
運動をするところ
レモンに似た爽やかな香りに加えて、循環を促進したり呼吸を楽にさせてくれるので、フィットネスジムのスタジオでも人気の高い香りです。
レモングラスがブレンドされたオイル
国際アロマセラピスト資格を持ったアロマのプロが選定したエッセンシャルオイルを、ぜひ空間デザインにご活用ください。