「ウェルネスアロマウィーク2024」ウェルビーイングセミナーのレポート

10月から11月にかけて、「ウェルネスアロマウィーク2024」を開催しました。これは「香りをかぐことで健康になる」をテーマにした全国同時開催のイベントで、昨年に続き2回目の実施となります。

東京では、「ウェルビーイングセミナー」を開催しましたので、その報告をします。

目次

ウェルビーイングへの関心の高まり

現代の生活は、忙しさやストレスによって心と体のバランスが崩れがちです。そのため、「ウェルビーイング(Well-being)」という概念が、今、改めて注目されています。

ウェルビーイングとは、単に健康であることにとどまらず、心も体も充実し、バランスのとれた状態を意味します。心地よく健やかな毎日を過ごすためのアプローチとして、特に「ウェルネス」に基づいたセルフケアについての関心が今とても高まっています。

そこで、ウェルネスコンサルティング株式会社では、今年は、一般社団法人メディカルウェルネス協会とコラボレーションして、「ウェルビーイングセミナー」を企画しました。

ウェルネスと簡単トレーニング

まずは、一般社団法人メディカルウェルネス協会代表理事の橋爪渉さんのパート。橋爪さんは理学療法士でもあり、パーソナルトレーニングも行っていらっしゃいます。

ウェルネスは、単に体が病気でないということにとどまらず、心身共に健康で、「よりよく生きる」ことを目指すこと。更に、「アクティブレスト」という概念についても解説いただきました。

アクティブレスト

アクティブレストとは、「積極的な休息」を意味する概念で、例えば、軽い運動やウォーキング、ヨガ、ストレッチなど。

軽く体を動かすことで血流を促し、疲労回復を早めることができるとされています。

昨今ではリモートワークの普及や健康志向の高まりで、程よく体を動かすことが推奨されており、取り入れることで、血流促進や疲労回復、精神的リフレッシュなどの効果がある、というお話でした。

呼吸法

そして簡単ワークとして、「10秒で吸って13秒で吐く」という呼吸法を皆様で実践。

13秒かけて吐くのが難しいと感じる参加者もいらっしゃって、気づかないうちに呼吸が浅くなっていることがわかりました。忙しい毎日を送る中で、呼吸が浅いなと感じたら体を整えるためにこの呼吸法を試してみましょうというアドバイスをいただきました。

腸活と豆花の試食

次は管理栄養士の衛藤敬子さんによる講義でした。

腸脳相関

このパートでは、まず「腸脳相関」という考え方についてのお話がありました。「腸脳相関」とは、腸と脳が双方向に、互いに影響を与え合うシステムのことです。

腸と脳は、自律神経系やホルモン、免疫システムなどを介して互いに情報をやり取りしており、どちらの状態ももう一方に影響を与えます。

例えば、腸内の健康状態が脳に影響を与え、感情の変化、不安、うつ状態に関連することが研究でわかってきています。つまり腸内環境が整うことで精神的な安定にも寄与します。

一方で、ストレス等で自律神経(特に交感神経)が刺激されると、血流が悪くなり栄養も水分もうまく運ばれず、腸の消化吸収能力が落ちるなどの影響があります。これが便秘や下痢などの消化器症状に現れることもあります。

腸内環境が悪化すると腸内細菌のバランスにも影響を与えるというお話のあと、健康的に腸活をしようということで豆花の試食会でした。

豆花試食会

講義のあとは、豆乳とゼラチンを使ったタンパク質豊富でおいしい健康フード「豆花」をご提供しながら、歓談タイム。腸内環境を整えるための栄養素も含まれたヘルシーなデザートで、とてもおいしくいただきました!

血流測定と水素吸引体験

更にそのあとは、毛細血管の血流チェックタイム。

毛細血管は、血管の95%以上を占めています。今回は、指先の毛細血管を専用の顕微鏡で観察し、血流の状態を確認した後、水素ガスを吸引し、再度血流を観察するという体験を行いました。

血管はいわゆる道路です。その道路が細すぎて車が走れないと、栄養も酸素もうまく運べません。ところが慢性的なストレスや睡眠不足によって自律神経のバランスを崩すと、血管の収縮や拡張の調節がうまくいかなくなり、毛細血管が細く消失してしまいます。

この状態を「ゴースト血管」といいますが、参加者の中にその状態の方もいらっしゃって、血管の健康状態を目で確認する貴重な体験となりました。

血管を健康に保つには、自律神経のバランスを取り、適度な運動をすることが大事です。水素吸引後は、血流が活発になっている様子が目に見えて観察できました。

嗅活とアロマスプレー作り

最後は、アロマセラピスト葵智恵子による「嗅活」のセッションです。

まずは嗅覚と密接に関係のある大脳辺縁系の仕組みについて。

大脳辺縁系の仕組みについて

大脳辺縁系は、感情や記憶、自律神経の調節などに深く関与する脳の領域であり、うまく機能しなくなると、感情の起伏が激しく抑うつ状態になったり、心拍数や血圧の異常や消化不良などを起こします。

大脳辺縁系には、偏桃体、海馬、嗅覚野、視床下部等があり、それぞれの機能をパソコンに例えると、それぞれ、システムアラート機能やメモリ機能、画像認識ツール、運用監視ツール、だという話をしました。うまく伝えたつもりが余計ややこしかったかも…?

そんな大脳辺縁系に、ダイレクトに届くのが嗅覚であり、アロマは、体の内部のシステムを調整して健康な状態へと導くのに最適なものだということをお話しました。

アロマスプレー作り

セッションの後半では、アロマスプレー作りに挑戦しました。8種類の中から好きな香りを選んでいただくのですが、だいたい皆様迷われるので(笑)、「自律神経を整えるブレンド」「女性ホルモンを整えるブレンド」「クリスマスのブレンド」の3つをご紹介しました。

好きな香りは日によっても変わるし、好きだと思うということは、その香りを身体が欲しているということだというお話もしました。

今回のイベントは内容が充実して時間も押していたため、最後の方では水素を吸いながらアロマスプレー作りする方も(笑)

今回は季節柄か、金木犀の香りが人気でした!

皆様の感想

下記、当日および後日に、皆様からいただいた感想です。

楽しかったです。血流測定で状態を確認できたのがよかったです。

どれも為になり良かった。特に血流測定は意外なほど、水素による血流改善が見えて勉強になった。
腸活にヨーグルトが良いとは言えないことや、醤油が良いなどは初見なので参考になった。最初は緊張しましたが、みんなで血流をみてワイワイと楽しかったです。

機能性やアロマの本来の意味など、再学習出来た 今日は作ったアロマスプレーを枕に付けて、香りを楽しみたいと思う(^^)

知らないアロマがあったので香りを体験出来て楽しかったです。

アロマスプレーは自律神経によい香りを選んだのですが、やっぱり体が求めているようであれから頻繁にシュッシュッしています。

皆様に楽しんでいただけて良かったです!

ウェルビーイングセミナーでは、心身の健康について学び、ワークショップも取り入れながら楽しく実践しました。今後もウェルネス関連のイベントを企画し、情報を発信していきたいと思います!

◆今回の講師陣のスリーショット◆
管理栄養士 衛藤敬子
理学療法士 橋爪 渉
アロマセラピスト 葵 智恵子


AOI’S AROMAでは、アロマの専門家が貴社の空間に合わせた最適な空間デザインをします。

当社では、東京・関東を中心に、関西や北陸・北海道含め、全国に200ヶ所以上の実績がございますので、どのような広さや空間でも対応可能です。

お問い合わせから、アロマ空間デザインに関する無料相談を実施しています。是非お気軽にご相談ください。

本記事の監修者

ウェルネスコンサルティング株式会社
代表取締役 葵 智恵子

葵 智恵子 ウェルネスコンサルティング株式会社
葵 智恵子 保有資格

ホテル、車ショールーム、クリニックをはじめ全国200ヶ所以上で香り空間デザインを実施

アロマの資格として、英国IFA認定国際アロマセラピストという、英国では看護師と同等の医療従事者として扱われる資格を取得。アロマ検定本『アロマ物語』監修。

アロマ空間デザイナー養成のためのアロマ空間デザインスクールを経営しており、全国から法人・個人の受講者が集まっている。

【保有資格】

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