歯科医院がアロマを経営戦略で導入するメリットを徹底解説!おすすめの香り・使うときの注意点も
2024年4月末時点で、歯科医院の数は全国で6.6万施設を超えており、施設数でいえばコンビニエンスストアの店舗数を上回っているといわれています。歯科業界は施設数の多さから競争が激しい業界の一つです。
(出典:厚生労働省「医療施設動態調査(令和6年4月末概数)」)
歯科医院が事業を継続するためには、ほかの医院とは異なる差別化が重要です。そこでおすすめなのが、リラクゼーション効果を持つアロマオイルを用いた「アロマ空間デザイン」というブランディングです。
歯科医院であれば香りによる印象付けだけでなく、患者様と従業員の満足度を上げられることがアロマ空間デザインを取り入れる大きなメリットとなります。
この記事では、アロマ空間デザインを専門に提供するアロマのプロが、アロマオイルによって得られる効果から歯科医院がアロマ空間デザインを取れるポイントまでを解説します。

【基本情報】アロマオイルによって得られる主な効果
アロマオイルの効果は、フレグランスのように空間の香りをよくするだけではありません。次のような効果が期待できるため、近年では、ディフューザーでアロマを香らせるアロマ空間デザインが、さまざまな企業・施設で取り入れられています。
【アロマオイルによって得られる効果】
- 血液の循環がよくなり手足が温まる
- 体温が上がり免疫力が高まる
- 脈拍・呼吸が安定してくる
- 心身の緊張が解け気持ちが楽になる
アロマオイルによって得られる効果を総括すると、リラクゼーション効果によって、心身にさまざまなよい影響を与えることです。詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

アロマオイルとひと口にいっても、香りによって効果に違いがあります。例えば、ジンジャーやローズマリーなどから作られたアロマオイルを使えば、血液循環がよくなり、手足が温まる効果を得やすくなります。血液の巡りがよくなれば体温が上がり、免疫力が高まることも期待できるでしょう。
オレンジ・スイートやベルガモットは、自律神経を整える効果を持ち、脈拍・呼吸を整えたいときに効果的な香りです。
アロマオイルはさまざまな効果を有しているため、歯科医院をはじめ、介護施設や整体院などで広く取り入れられています。

歯科医院がアロマ空間デザインを取り入れるメリット
アロマオイルを活用して、空間のイメージやスタイルを演出することをアロマ空間デザインといいます。アロマ空間デザインを歯科医院で取り入れると、ブランディングができるほか、働きやすさの改善につなげられます。
歯科医院がアロマ空間デザインを取り入れるメリットは次のとおりです。
【歯科医院がアロマ空間デザインを取り入れるメリット】
- 独特の臭いを和らげられる
- 治療中の痛み軽減に繋げられる
- 歯科医院のイメージ力アップを図れる
- 従業員にとって働きやすい環境を作れる
以下では、4つのメリットについて詳しく解説します。
独特の臭いを和らげられる
消毒や薬品を使う都合上、歯科医院によっては独特の臭いが染み付いていることも珍しくありません。患者様によっては、歯科医院特有の臭いに苦手意識を持つ方も多くいます。
人は匂いと場所を紐付けて記憶するため、歯科医院の独特の臭いをかいで、恐怖心を連装する患者様が一定数存在します。
アロマ空間デザインを取り入れれば、特有の臭いを和らげ、歯科医院に対する恐怖心を取り除くことが可能です。香りによるおもてなしもできるため、心地よく過ごせる空間を作ることにもつながります。

治療中の痛み軽減に繋げられる
治療中の痛みを軽減できることも、歯科医院がアロマ空間デザインを取り入れるメリットの一つです。アロマオイルには癒しだけでなく、体調を整えたり痛みを緩和したりする効果もあります。
実際にJ-STAGEが取り上げている学術において、歯痛の緩和効果について次のような内容が確認できます。
アロマテラピーの歯科矯正治療に伴う歯痛の緩和効果を評価することを目的とした。被験者は歯科矯正治療で上顎左右第一大臼歯の近遠心に歯間離開を行う患者48名(平均26歳5カ月,男性19名,女性29名)とした。最小化法でラベンダー,ペパーミント,プラセボ(精製水)の3群へ割り付けし,歯間離開開始48時間後にアロマテラピーを1時間行った。歯間離開直後,3, 6, 12, 24, 48時間後,アロマテラピー開始30分後,1時間後に自発痛の評価をvisual analogue scale(VAS)で行った。また,歯間離開直後,48時間後,アロマテラピー開始30分後,1時間後に,打診痛のVASによる評価を行った。さらに,アロマテラピー施行中は近赤外線分光法(NIRS)で血中の酸化・還元ヘモグロビン量を1時間観察した。また,アロマテラピー施行前後にProfile of Mood States(POMS)のアンケートを行った。VASとNIRSによる評価によりラベンダー群は最初の30分は歯痛緩和の効果がみられ,ペパーミント群はラベンダー群より効果がみられた。また,POMSの評価は吸入後にすべての項目で減少した。以上よりアロマテラピー吸入法が,歯間離開における歯痛に対する緩和効果をもたらす可能性が示唆された。
特に、ラベンダーやペパーミントの香りは、歯痛を緩和する効果が高いことが示唆されています。例えば、ペパーミントの場合は、含まれるメントールによって痛み緩和につながっていると考えられます。
アロマ空間デザインを取り入れて、痛みで治療中に休憩を求める患者様が一人でも少なくなれば、歯科医や歯科助手などの業務負担を軽減できるでしょう。
歯科医院のイメージ力アップを図れる
アロマ空間デザインを取り入れるメリットとして、歯科医院のイメージ力がアップすることが挙げられます。アロマ空間デザインを使うと、目には見えない部分で患者様に付加価値を与えることが可能です。
例えば、清潔で高級感のある空間をアロマ空間デザインで実現すれば、患者様に「プロフェッショナルな歯科医院で質の高い治療を受けられている」といった印象を与えられます。
歯科医院全体のイメージが向上すれば、安心して訪れられる歯科医院として地域に根ざした経営ができるでしょう。

従業員にとって働きやすい環境を作れる
アロマ空間デザインを取り入れると、従業員にとって働きやすい環境を作ることにもつなげられます。
アロマオイルには、リラクゼーション効果や集中力アップといった効果があるため、仕事中のストレスを緩和できます。
特に歯科医院は、患者様の大切な歯を守ることが求められる場であり、気づかないうちに力んだり、ストレスを感じたりしている従業員が少なくありません。香りを使って働きやすい環境を提供できれば、定着率を高められるでしょう。
歯科医院で人気のアロマオイルの香り6選
歯科医院でアロマオイルを活用する場合、効果を加味して適切な香りを選ぶことが重要です。香りによって与える印象は変わるため、アロマオイル一つで歯科医院の印象がよくも悪くもなります。下記は、歯科医院で人気のあるアロマオイルをまとめた表です。
香り | 特徴 |
---|---|
ベルガモットバースト | 剥きたてのオレンジの皮を連想させる、甘い柑橘系のなかにほのかにビターなニュアンスを感じさせる香りです。 空間にフレッシュ感を出す効果があり、歯科医院ならではの嫌な臭いを緩和できます。 |
センチャ | 日本の緑茶にインスパイアされて作られた香りです。 日本人が癒しを感じる茶葉を連想させる香りで、安心できる歯科医院といったブランディングに効果的です。 |
レッドウッド | 甘くフルーティーでありながら、エレガントさを兼ね備えたフローラル調の香りです。 気分を落ち着かせる効果を有しており、患者様が安らげる空間を演出できます。 |
テヴェールオリエンタル | 少し燻したようなウッドな香りとフルーティーな香りが交わる、高級感溢れる香りです。 一流ホテルでも採用されており、歯科医院では患者様をもてなす待合室に適しています。 |
アルパインエア | 日本家屋のような心を落ち着かせる木の香り、すっきりとした清涼感を持っていることが特徴です。 待合室と診察室のどちらで使用しても嫌味がなく、活用しやすい香りの一つです。 |
セリーン | ラベンダーの甘味とユーカリのシャープさが特徴の香りです。 鎮静作用が期待でき、歯科医院であれば治療中の痛み緩和に効果を発揮するでしょう。 |
【空間デザイン】歯医者がアロマ空間デザインを導入する手順
前提として、アロマ空間デザインをするのであれば、専門業者へ依頼することがおすすめです。専門業者へ依頼すれば、歯科医院が持つ課題・目的に応じて最適な香りを提案するほか、ニーズに合わせて機器をセレクト・設置できます。

業者へアロマ空間デザインを依頼する際は、次の手順で導入が進みます。
- 打ち合わせ/アロマ選択orオリジナルアロマ制作
- 機器を導入・設置
- 維持・管理
アロマ空間デザインサービスを提供しているウェルネスコンサルティング株式会社では、はじめに、お客様が抱えている課題抽出から行います。
ニーズを把握し終えてからは、実際に使用するアロマオイルの提案、必要に応じてオリジナルアロマ制作を進めることが一般的です。
アロマオイル選定後は、機器をセレクトして最適な場所へ設置します。当社では、必要に応じて、空調ダクトなどの見えない場所へ設置することも可能です。
歯科医院がアロマ空間デザインサービスを受けるときの注意点5つ
歯科医院がアロマ空間デザインサービスを受ける際には、下記の点に注意しましょう。
- 導入する目的を明確化する
- メンテナンス内容を確認する
- いろいろな香り雑貨を置かない
アロマ空間デザインを導入する際は、目的を明確にすることが重要です。
また、他の香り雑貨を置くと、香りが混ざってしまいます。業者にアロマ空間を依頼した後は、香りの出る加湿器や、リードディフューザーなどの他の香り雑貨を置いたりしないように注意することも欠かせません。

他の香り雑貨と一緒に使うのはNG
アロマ空間デザインをする際は「ウェルネスコンサルティング株式会社」へご相談ください
スタッフ様の手を煩わせたくない歯科医院様は、ぜひ、ウェルネスコンサルティング株式会社へご相談ください。当社では、お客様の課題を解決したり、目的を達成したりするために必要なアロマ空間デザインを得意としています。
豊富な実績とナレッジを持つ、国際アロマセラピストの資格を所有するアロマのプロが、五感を使ったブランディングをサポートします。
患者様への安心感や満足度向上はもちろん、従業員の満足度アップにつながるアロマ空間デザインを提供できますので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
アロマオイルには癒しや鎮痛作用があるため、イメージ力アップの一環としてアロマ空間デザインを取り入れる歯科医院は増えています。香りによって、歯科医院=怖い場所というイメージを払拭する効果も期待でき、歯科医院はアロマ空間デザインによって得られるメリットが多い業種の一つです。
アロマ空間デザインを専門業者へ依頼したい歯科医院は、ぜひウェルネスコンサルティングへご相談ください。豊富な実績・ナレッジを持つアロマのプロが、患者様へのブランディングや従業員の満足度アップに効果的なアロマ空間デザインを提供します。