アロマの虫除け効果とは?使用できるアロマの種類やメリット・デメリットを紹介

夏は蚊や虫が多く出てくる季節です。虫除け対策をしたいものの、市販の虫除けスプレーの匂いや成分が苦手という方も多いのではないでしょうか。そこで注目されているのが「アロマ」を使った虫除け対策です。

アロマオイル(精油)は植物由来の天然成分で、虫が嫌う香りを持つものも多いため、虫除けの効果があります。また、天然成分を使っているため、自然でやさしい方法として人気を集めています。

この記事では、アロマを使った虫除けの効果やメリット・デメリット、効果的なアロマオイルの種類について紹介します。

目次

アロマオイルが虫除けに効果的な理由

アロマオイルが虫除けに役立つのは、「忌避(きひ)作用」と呼ばれる成分を含んでいるためです。忌避作用とは、植物が自らを害虫から守るために分泌する香り成分のことです。

植物は動物と違って、天敵に襲われても逃げることができないため、害虫などから身を守るために、動物が嫌がる成分を生成しています。人間にとっては心地よい香りでも、虫にとっては近づきたくない刺激となります。

こうした香りの成分を抽出したのがアロマオイルであるため、自然界が持つ防虫効果をそのまま活かすことができます。

また、市販されている虫除けスプレーの中には、「ディート(DEET)」と呼ばれる化学成分が含まれているものがあります。この成分は長年にわたって広く使用されてきましたが、近年では人体への影響が懸念されるようになってきました。

特に、ディートが傷口や口元など皮膚の敏感な部分に触れると、体内に吸収されるおそれがあり、過度な使用や他の薬剤との併用は、神経系に悪影響を及ぼす可能性があるとも指摘されています。そのため、カナダなど一部の国々では、子供に対する使用に厳しい制限が設けられているケースもあります。

その点アロマオイルは天然成分100%でできているため体に優しく、虫よけをしながらアロマのやさしい香りを楽しむことができます。

アロマの虫除けのメリット

虫除け 虫刺され

アロマを使用した虫除けのメリットは以下の3つです。

・肌にやさしい
化学成分を使用しないため、敏感肌でも使いやすい。

・香りが楽しめる
お気に入りの香りを選べば、虫除けしながら気分もリフレッシュ。

・子どもやペットにも安心
適切に使用すれば、小さなお子様やペットのいる家庭でも安全に利用可能。

アロマを使用した虫除けは天然成分でできているため、肌や生き物に優しく、虫除けをしながらアロマの香りを楽しむことができます。

アロマの虫除けのデメリット

アロマによる虫除けのデメリットは以下の3つです。

・効果の持続時間が短い
市販の虫除けに比べて揮発性が高いため、こまめな再塗布が必要。

・殺虫効果はない
虫を「殺す」ものではなく、「寄せ付けない」ための予防策。

・精油によっては刺激が強いものもある
特定の精油は皮膚刺激があるため、希釈やパッチテストが必要。

アロマによる忌避作用により、一定の虫除け効果を期待できますが、持続時間は短いため、こまめに塗り直す必要があります。また、あくまで虫を寄せ付けない成分のため殺虫効果はありません。

アロマによっては、皮膚への刺激が強いものもあるため、敏感肌の場合は事前にテストしてから使用することをおすすめします。

虫除けに効果的なアロマオイルの種類

ラベンダー

虫除け効果を期待できるアロマオイルについて、以下の5つを紹介します。

シトロネラ

シトロネラは、レモンのように爽やかな香りが特徴の精油です。イネ科の植物から抽出されており、昔から天然の虫除けとして重宝されてきました。

特に蚊に対する忌避効果が高く、虫除けスプレーやキャンドルなどによく使用されています。香りにはリフレッシュ効果もあり、気分を明るくしたいときにもおすすめです。

レモングラス

レモングラスは、その名の通りレモンに似た柑橘系の香りを持つのが特徴です。インドや東南アジアでは、ハーブティーや料理にも使われる馴染みのある植物ですが、精油としては虫除け効果にも優れています。

蚊やダニ、ノミなどの忌避に効果があり、アウトドアシーンでも活躍します。さらに、気分をリフレッシュさせたり、集中力を高めたりする働きもあるため、蒸し暑い季節や疲れがたまっているときにもぴったりの香りです。

ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)

ユーカリ・シトリオドラ、別名「レモンユーカリ」は、レモンのようなフレッシュでやや甘みのある香りが特徴です。一般的なユーカリと異なり、「シトロネラール」という虫が嫌う成分を多く含んでいるため、蚊やその他の虫に対して非常に効果的とされています。

香りはやさしく、刺激が少ないため、小さなお子さまがいる家庭や屋外での使用にも安心して使うことができます。また、抗炎症作用や消臭効果もあることから、夏の多湿な季節には特に重宝される精油です。

ペパーミント(ハッカ油)

ペパーミントの精油は、メントールの清涼感と、すっきりとした香りが特徴です。暑い夏の日に使うと、ひんやりとした感覚をもたらすため、夏場に涼感を得たいときにもおすすめです。

香りには虫除け効果もあり、蚊やアリ、クモなどを遠ざける作用があります。加えて、集中力を高めたり、気分をリフレッシュさせたりする効果もあるため、勉強や仕事中にも活用できます。ハッカ油として薬局などで手軽に手に入るのも魅力です。

ラベンダー

ラベンダーは、やさしく穏やかなフローラル系の香りで、多くの人に親しまれている精油です。リラックス作用が高く、就寝前の安眠アイテムとしてもよく使われますが、実は虫除けにも優れた効果を発揮します。

蚊やダニ、蛾などが嫌う成分を含んでおり、香りが強すぎないため、日常的に使いやすいのが特徴です。また、刺激が少なく、肌にもやさしいため、小さなお子さまや敏感肌の方にも安心して使えるのが大きな魅力です。

アロマの虫除けの活用方法

アロマキャンドル

アロマの虫除けについて、日常生活の中で役立つ活用方法を紹介します。

外出時に服やバッグへスプレーで吹きかける

日中の外出や散歩の際には、精油とエタノールと精製水で作ったアロマ虫除けスプレーを衣類や帽子、バッグなどに軽く吹きかけておくと効果的です。

特に、首まわりや袖口、足首周辺など、虫が狙いやすい部分に重点的に使うのがポイントです。精油に含まれる香り成分により、虫を寄せ付けにくくなります。

室内でディフューザーとして使用

アロマディフューザーで精油を噴霧すれば、部屋全体を虫が嫌う香りで満たすことができます。

リビングや寝室、玄関先など、虫が気になる場所で使用することで、自然な香りを楽しみながら防虫効果も期待できます。とくに就寝時には、リラックス作用のあるアロマを選べば、快眠と虫除けを同時に実現できます。

キャンプやアウトドアに持参

キャンプやバーベキューなどのアウトドアでは、虫が多く出ます。携帯用スプレーボトルにアロマ虫除けスプレーを入れて持参すれば、自然の中でもしっかりと虫対策ができます。また、キャンドルやアロマストーンなどを活用するのもおすすめです。

まとめ

アロマによる虫除けは、天然成分を活用した、人に優しい方法であり、虫除けをしながらアロマの香りを楽しむこともできるため、おすすめです。市販の虫除けに抵抗がある方や、小さなお子さま・ペットがいるご家庭では、アロマを使った虫除け対策がぴったりでしょう。


AOI’S AROMAでは、アロマの専門家が貴社の空間に合わせた最適な空間デザインをします。

当社では、東京・関東を中心に、関西や北陸・北海道含め、全国に200ヶ所以上の実績がございますので、どのような広さや空間でも対応可能です。

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本記事の監修者

ウェルネスコンサルティング株式会社
代表取締役 葵 智恵子

葵 智恵子 ウェルネスコンサルティング株式会社
葵 智恵子 保有資格

ホテル、車ショールーム、クリニックをはじめ全国200ヶ所以上で香り空間デザインを実施

アロマの資格として、英国IFA認定国際アロマセラピストという、英国では看護師と同等の医療従事者として扱われる資格を取得。アロマ検定本『アロマ物語』監修。

アロマ空間デザイナー養成のためのアロマ空間デザインスクールを経営しており、全国から法人・個人の受講者が集まっている。

【保有資格】

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